チェンバロ奏者、アンドレアス・シュタイアーの演奏による2000年録音盤。英国エリザベス朝時代の鍵盤音楽の分野を代表するウィリアム・バードのアルマン、ガイヤルド等の舞曲、ファンタジアやプレリュード等の自由なスタイルの小品、人気メロディの変奏曲他、を収録

CD1は、鍵盤音楽の新しい可能性を拓いたスカルラッティのソナタ集。多彩な性質を持ちあわせるソナタを、超絶技巧で押しまくる華麗で情熱的な展開は、それまでに考えられなかったこの音楽を斬新なものとして塗り替えました。 CD2は、スペインの民族音楽の代名詞でもある「ファンダンゴ」。シュタイアーによる独特の躍動感、強烈な強奏で、チェンバロが持つ能力を最大限に引き出した演奏です。どちらの演奏も、シュタイアーの持つ独特の感受性、微妙なニュアンスを描き分ける表現力が見事に発揮された名演となっています。  

スペインの民族音楽の代名詞でもある「ファンダンゴ」。 独特の躍動感、強烈な強奏~チェンバロが持つ能力を最大限に引き出した演奏である。

まるでバッハ自身による即興演奏のように息づく音楽! バッハの精神を汲みつつ、自由に、そして新鮮な感動を持って演奏するシュタイアーの意欲作。

鬼才シュタイアーが豊かにうたう、モーツァルトの協奏曲集。

シューベルトの中でも非常に珍しい”ディヴェルティメントの様式”作品。 鬼才2人の個性がぶつかりあう、テンション高い演奏が聴きもの。

映画『アマデウス』では悪者として扱われたサリエリ作品2曲を収録。 シュタイアーの現代感覚あふれるメリハリの効いた表現が、サリエリ作品の素晴らしさを如実に伝える。

作品番号が付いていない、メンデルスゾーンの初期作品集。 若き天才による美しきロマンの世界がここにある。

声部進行の細部まで明確にし、ダイナミクスのニュアンスを豊かにすることにより、“ロマン派”であるシューベルトとは異なる趣を描き出したシュタイアーの名演。 1825年頃にウィーンで製作されたフォルテピアノを使用。