Atlas Geniusアトラス・ジーニアス

Profile

2012年、ゴティエやキンブラらの注目アーティストを輩出したオーストラリアから、またまたユニークな才能が登場した。彼らの名は、アトラス・ジーニアス。南オーストラリアはアデレイド出身の、キース(ヴォーカル/ギター)とマイケル(ドラムス)のジェフリー兄弟によるエレクトロ/インディー・ロック・デュオである!

自分たちの音楽を作りたいとバンドを結成した彼らがまず取り掛かったのは、何と、スタジオ造り!自分たちが好きなようにソングライティング、そしてレコーディングが出来るスタジオを作る傍ら、その費用を捻出するために夜は地元のパブでポリスやビートルズ、ローリング・ストーンズの曲を演奏しながら、合間にコツコツと曲を作りためていた。

何故スタジオを作ることから始めたのか?その問いに対して彼らは、「自分たちはアイディアを沢山持っているから、それを試したり、アイディアを磨いたりするためにも、自分たちのスタジオを持つことが大事だったんだ」と語る。ちなみに、スタジオ造りにはキースとマイケルの他、音楽&エンジニアリングのバックグラウンドを持つ父親も大きな役割を担っていたとの事。

スタジオを完成させた彼らが一番初めに作った曲、それが、「Trojans」だった。一度聴いたら最後、エレクトロなリズムと脱力系コーラスが耳について離れないこの曲はたちまちSoundCloudやiTunes、Spotify等を通じてオーストラリアから世界へと広がり、世の早耳さんたちの注目を集めていった。実はその頃、兄弟は音楽をやっていくのは単なる夢でしかないと思い始めるようになっており、現実的なキャリアに目を向けようと大学に戻っていたという。

そんな中、新しくてトガっている音楽をいち早く紹介することで定評のあるNEON GOLD RECORDSのブログが「Trojans」を“フックの効いたリフに乗った真面目なヴォーカルで賢く変装した、一度聴いたら間違いなく頭から離れなくなる曲”と絶賛。バンドが期末試験であたふたしていた2011年の秋(※注意:オーストラリア/南半球時間)には、バンドのメールボックスに世界中のレーベル、音楽出版社、アーティスト・マネージメント会社などからのオファーが殺到していた。当然勉強どころでなくなった彼らは、音楽の道に戻ることを決意、マネージャーにジョニー・キャプスを迎え、さらなる曲作りとレコーディングに取り掛かる事にした。

「Trojans」に対する注目はとどまる事を知らず、オーストラリア&ニュージーランドのiTunesで「iTunes Single Of the Week」に選出された他、フォスター・ザ・ピープルやグループラヴをいち早くピックアップしブレイクのきっかけを作ったといわれる、インターネット・ラジオSIRIUS XMの人気DJ、ジェフ・リーガンのオルタナティヴ系カウントダウン番組「Alt-18」に取り上げられ、番組のチャートでTOP5入りを果たした。Alt-18での反響はすざましく、「Trojans」はアメリカのiTunesでセールスが爆発、ほぼノン・プロモーションの未契約アーティストとしては異例の45,000以上のダウンロードを記録した。

2012年4月、さまざまなオファーから、「クリエイティヴで音楽に熱心に打ち込んでいる感じがするから」という理由でワーナー・ブラザーズと契約することを決めた彼らは、2012年6月にEP『Through The Glass』をリリース。(バンドはプロデュースとエンジニアリング、そしてミックスまでも自分たちで手掛けている)8月にはアトラス・ジーニアス初めてのツアーを行う。その後もシルヴァーサン・ピックアップスとのツアーや、「Jimmy Kimmel Live」でアメリカのTV初出演を果たし、遂に2013年2月、デビュー・アルバム『WHEN IT WAS NOW』をリリース!

南オーストラリアのホームメイドスタジオから全米の人気番組出演にまでたどり着いたこの嵐のような18か月について、キースはこう語る。「未だにシュールだなって思うんだ。本当に小っちゃかった頃、いつかこんな風になるんだっていう希望を持っていたはずなんだ。でも少し大きくなると、それがあまり可能性のない事だと気づくんだ。だから”Trojans”をリリースした時、100人に聴いてもらえれば上出来だと思ったんだ。僕たちは、自分たちの音楽を誰にも押し付けたいとは思わないんだ。自分たちの好きな音楽を作って、他の人たちにも好きになってもらったり、共感を覚えてもらえたらいいな、っていうのが僕らのゴールなのだから」

2012年はアニマル・キングダムやシルヴァーサン・ピックアップスをツアーを行い、インタビューではフェニックスやフォースター・ザ・ピープル、キングス・オブ・レオンともツアーしたいと語るアトラス・ジーニアスの未来地図は明るい!

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