このプロジェクトのためにモチーフを調べ始めたとき、私はすぐに「ドラゴン（龍）」という存在に引き込まれました。他の多くの文様とは異なり、その意味は固定されておらず、カーペットのどこに配置されるかによって解釈が変わるのです。そんな中で、特に興味深い一節に出会いました。

――女性がカーペットの端に龍を織り込んだ場合、それは家族の外に敵がいることを意味し、内側に織り込んだ場合、それは敵が家族の内にいることを示す。

このように、ひとつの文様がまるで「位置を示す標識」のように働き、外的・内的な戦いを暗示するという考え方に強く惹かれました。それは、そもそも「闘い」とは何なのか、という問いを私に投げかけました。

スーフィー思想において、最も重要な闘いとは、外の敵に対するものではなく、自らの内面――エゴや欲望、恐れと向き合う闘いであると言われています。この考えは、私がこの作品を作曲している間、深く心に響きました。本当の龍はどこにいるのでしょうか？それは外的な力、私たちを取り巻く世界の障害なのか？それとも、私たちの内に潜むものなのか？

最終的に、私たちの人生における出来事の意味は、それにどう向き合うかによって決まります。私たちの反応次第で、それが脅威となるのか、学びとなるのか、あるいは機会となるのかが変わるのです。この作品は、そうした思索をもとに、内なる闘いと外なる闘いの間にある緊張感、そしてそれらの境界が絶えず変化していく様を探求しながら書かれました。