CNBLUE

News

11月9日開催 武道館公演ライブレポート!

2024.1.26

11月9日の日本武道館公演を完全収録した最新ライブ映像作品『CNBLUE AUTUMN CONCERT 2023 ~PLEASURES~@ NIPPON BUDOKAN』を4月3日に発売することを発表したCNBLUE。

このページでは、この武道館公演のライブレポートをお届け!
このレポートを読んで、この映像作品への期待を高めていってください!

取材・文/坂本ゆかり

CNBLUE、アルバムを携えたツアー完走。「デビューのころ抱いた夢は、今もまだ進行形」と、12年に渡るドーム公演への想いを激白

CNBLUEが、11月26日の神戸・ワールド記念ホールをもって3都市6公演の『CNBLUE AUTUMN CONCERT 2023 ~PLEASURES~』を完走した。本ツアーは、10月25日にリリースした約6年ぶりとなる日本7枚目のオリジナルアルバム『PLEASURES』を携えたもので、アルバムリード曲「Synchronize」など新作アルバムからの新曲の初パフォーマンスを中心に、日韓の代表曲やライブテッパン曲などCNBLUEらしいロック曲満載の構成でファンを熱狂させた。本稿では、11月9日の東京・日本武道館公演の模様をレポートする。

アルバム『PLEASURES』の1曲目を飾るインスト曲「Intro」に乗ってジョン・ヨンファ(Vo.Gu.)、カン・ミンヒョク(Dr.)、イ・ジョンシン(Ba.)の3人がテンション高く登場。ヨンファがステージセンターで右手を掲げ大歓声が起こる中、ボクシングのゴングの音とヨンファの雄たけびを合図に1曲目の「Synchronize」がスタート。ブレイクで3人がシンクロしたポーズを見せると、会場の熱気が上がった。そこから軽快な韓国曲ナンバー「Love Girl」、CNBLUE屈指のダンス曲「SHAKE」を続けると、ヨンファははしゃぎながら「踊りたーい!」と会場のファンと一緒にダンス。ロックからポップ、そしてダンスチューンまで、冒頭から音楽的な幅の広さをまざまざと見せつけた。

「武道館!」というヨンファの第一声で始まったMCでは、春に続き今年2度目のツアーにジョンシンが、「前回は日本全国のZeppを回って皆さんを近くに感じられた幸せなライブでしたが、武道館もステージから皆さんがよく見えます。今日も一緒に幸せな時間を過ごしましょう」とファンに語りかける。ミンヒョクは「新アルバムへの反応をSNSでたくさん見て、ドキドキしながらライブを楽しみにしていました。今回のアルバムは、CNBLUEをさらにアップデートさせた傑作だと思います。音源もいいけれど、ライブはもっと最高!」と自信をのぞかせると、ヨンファが「ロックな曲、踊れる曲、エモい曲 バリエーションをさらに拡げた聴きごたえのあるアルバムです。1曲目の「Synchronize」は、僕たちのロックを表現したくて作りました。MVではボクシングに挑戦。朝からボクシングシーンだけで6時間くらい撮影したんです(笑)。リングの上で演奏するなど、新しいCNBLUEのカッコよさが見せられた。でも、僕たちの新しい魅力はこんなものじゃない!」と意気込み、新アルバム『PLEASURES』の楽曲をまとめたセクションへ。

骨太なロックとポップさが融合した新曲「Magic」でヨンファは、センターステージで膝をついて熱唱。コロナ後の活動再開を告げたCNBLUEらしいロックチューン「LET IT SHINE」で客席はもう、彼らの生み出すビートの奴隷に。そこからハンドクラップのビートにジョンシンのベースソロ、そしてミンヒョクのドラムが重なっていき「Dance Dance Dance」になだれ込むという流れも、“これぞCNBLUEのロック!”という展開となり、歌い終わったヨンファが思わず韓国語で「ヘンボッケ(幸せ)!」と口にした。

とはいえファンと一緒に作り出す新曲「Dance Dance Dance」のハンドクラップのリズムがなかなか難しく、「次の名古屋までには完璧にして!」とメンバーたちがレクチャー。ミンヒョクの「2、3、3、3のリズムで!」というドラマーらしい指導を見たヨンファは、「Dance Dance Danceリズムチャレンジとかいいかもね!」と笑顔を見せた。

新アルバム『PLEASURES』の楽曲についてヨンファが「ジョンシンのコーラスが多いんです。ベースを弾きながら歌うって、本当に大変なのですが、頼りにしてます」と言うとジョンシンは、「お気づきいただけましたか?」と言ってファンを笑わせる。ミンヒョクが「2人の助けになるように、ジョンシンが難しいところがあったら、僕が歌うよ!」と意気込むと、さっそくジョンシンが「次の曲、難しいからミンヒョク歌って!」といって、さらにファンを笑わせた。

「最近ライブでやってなかった、今の季節にピッタリな曲」だという「STAY SOBER」、そしてラテン調の韓国曲「Love Cut」に続いたのは、ヨンファのパワフルなラップも懐かしい「LOVE」。ライブで披露するのは久々の「LOVE」をヨンファも、「韓国の曲を聴いて僕たちのことを好きになった人も多いと思うので」といいながら、「ジョンシンはこのころ、ロン毛だっだ」と懐かしむ。ジョンシンも「ミンヒョクは、前髪で目が見えてなかった(笑)」と、20歳のころのヘアスタイルの話で盛り上がりながら「13年たった今も、同じ曲を皆さんの前で演奏できて感無量です!」とファンに感謝を伝えた。

MCコーナーでは、ツアー中に食べたものを報告する恒例の「食レポタイム」も。ヨンファはかつてツアーで披露していたピアノ弾き語りでの即興ご当地グルメソングにも挑戦。今回はジョンシンが“ササミカツ”、ミンヒョクが“ステーキ”、ヨンファが“真鯛ラーメン”の美味しさを熱弁。食事ひとつで日本語で1コーナー回してしまうトーク力もサスガだ。

爆笑トークの後は、気分も新たに終盤戦に突入。序盤に新アルバムの曲、中盤に懐かしの曲を披露した後の終盤には、韓国デビュー曲「ひとりぼっち (I'm loner)」を筆頭にCNBLUEの代表曲を固めた。ヨンファのピアノが印象的な「Can’t Stop」では、客席とのコールアンドレスポンスで多幸感も最高潮に。ヨンファも上着を脱ぎ捨て「Puzzle」でさらに熱を上げた。

歌い終わったヨンファは、「武道館、サイコー!」とサムズアップ。「次はもっともっと盛り上がる」と言って「武道館、準備いいですか?」と客席に問いかけると、「I'm sorry」でいっきに熱狂の渦にたたきこむ。そこから「Cinderella」、「Between Us」とライブテッパン曲の応酬が続くと、本編のラストの日本語曲「Radio」へ。天井に向かってまっすぐにたちあがる柱のような照明と、会場と一体となったシンガロング、ジョンシンとヨンファのボーカルの掛け合いと、そのすべてがエモーショナル。会場の全員の手が上がるとヨンファが「武道館!」という雄たけびをあげた。

アンコールは、日本初パフォーマンスとなる「Then, Now and Forever」で幕開け。韓国デビュー10周年、そしてメンバー全員が30代を迎え、バンドとしても再出発を表明する曲として2020年に韓国でリリースされた、彼らにとっても特別な楽曲だ。ヨンファは「「過去、現在、未来」というこの曲のタイトルの通り、CNBLUEとして歩んできたこれまでの過去、武道館でライブをしている現在、そしてこれからもっとたくさんの幸せな思い出が増えていく未来。どの瞬間もBOICE(CNBLUEのファンの総称)の皆さんが一緒だったし、これからも一緒にいてほしいという気持ちを込めて歌いました。僕たちは皆さんのそばにずっといるから、皆さんもCNBLUEのそばにずっといてください」とファンに実直な気持ちを伝えると、「ライブはいつも幸せだけれど、また武道館でライブができて、もっと幸せ。昔は武道館でライブができるとは思ってなかったけれど、できましたね(笑)。その時の気持ちを込めて、CNBLUEのロックナンバーを熱くいきたいと思います」と言うと、「Where you are」から彼らの原点でもある日本メジャーデビュー曲「In My Head」でギアを上げると、ラストはヨンファとジョンシンがミンヒョクのところに集まって、タイミングを合わせてフィニッシュを決めた。

最後の挨拶でジョンシンが「「In My Head」から12年。応援してくださった皆さんのおかげであっという間だったし、毎日幸せな時間を過ごすことができました。僕たちがデビューのころ抱いた大きな夢は、今もまだ進行形です。もっと早く、もっと高くと上に行くことばかりを願っていた時期もありましたが、30代になった今の僕は、スピードよりも休まずに走り続けるほうが大事だと気付きました。今まで通り、僕たちは仲良く、楽しく、僕たちが好きな音楽と一緒にこの道を走っていきたい。末永く見守っていただけると嬉しいです」と述べるとミンヒョクは、「コロナ後にライブができるようになっても、しばらく声が出せなかった。皆さんの声を聴きながらドラムをたたくことができて、感動です。当たり前だと思っているものも、失って初めてその大切さに気付きますよね。僕は今日、皆さんの拍手と声を聴きながら、皆さんの前でドラムをたたくことが、どれだけ幸せなことなのか改めて気付かされました。皆さんのおかげで本当にバンドをやっていて良かった、ドラムをたたく人生で本当に良かったと思いました。僕を幸せなドラマ―にしてくれて、ありがとうございました」とファンに感謝を伝える。そしてヨンファは、「去年の武道館公演後、僕たち3人は武道館の前で写真を撮ったんです。そこでまた、『来年も武道館でライブをやるぞ!』と誓いました。その日からちょうど1年後の今日、僕たちはまた同じ武道館のステージに立っています。今日のライブが終わると、僕たちはまた新しい目標を立てて、それに向かって突き進んで行きます。音楽を通して僕たちは生まれ、音楽を通じで皆さんと出会った。この運命的な出会いをこれからも大事にして、もっといい曲、いいライブで、皆さんに恩返ししたいです。皆さんの応援、笑顔、大きな拍手が、僕たちCNBLUEの源です。ジョンシンが言ったように、僕たちはこれからもずっと夢を見続けます。皆さんがいるから何でもできるし、何も怖くない。僕たちのそばにいてくれて、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。夢に行くにはまだ遅くない。僕たちはダイヤモンドになる時まで磨き続けるので、一緒に行きましょう。皆さんがいれば、絶対にできます。ドームまで行きましょう! できると思います。皆さんも僕たちも、頑張りましょう!」と10年以上追い続ける夢、ドームへの道を改めて誓った。

アンコールの最後を飾ったのは、壮大な中に暖かさがあふれる新作アルバムのラストナンバー「MOON」。これは、先ほどのMCに出てきた1年前の武道館公演で初めて歌った曲で、「その日が皆既月食だった」という思い入れのある曲だそう。演奏後に3人がステージを降りてもアンコールの声が止まずに、再びステージに現れたCNBLUEは、急遽ダブルアンコールとして「SHAKE」を演奏。暖かく大きな拍手とファンの笑顔に包まれた中、ライブを終えた。

韓国デビュー曲「ひとりぼっち (I'm loner)」から13年、日本メジャーデビュー曲「In My Head」から12年。未だデビュー曲をライブで歌い続けているCNBLUE。しかしそれらは時代に合わせて、今のCNBLUEの曲としてアレンジでアップデートされ、決して色褪せることはない。いつまでも自分たちの曲を大事に歌い継ぐCNBLUEが、デビューから夢見ているのがドーム公演だ。新作アルバムのリード曲「Synchronize」でも“挑戦”を表明しているが、30代に突入したCNBLUEは、まだまだ夢の途中だ。

WARNER MUSIC JAPAN SPECIALS