シェーンベルク生誕150年記念のデジタル化発売 今や伝説的な存在のフィッシャー＝ディースカウの歌唱による歌曲作品集は、ピアノ伴奏での歌曲作品全般に及び、初期の後期ロマン派の影響下にある作品から、出版は後年になってからではあるが1933年作曲で12音技法による作品48にまで及ぶ。現在でも取り上げられる機会の少ない作品も数多い。1983年録音。

フィッシャー=ディースカウのペーター・コルネリウス作品の録音から、「クリスマス歌曲」をセレクト。「聖なる三博士」の合唱版が知られるコルネリウスの珍しい歌曲集。1966-1969年録音。

2023年12月10日はテオドール・キルヒナーの生誕200年。生前はドイツの芸術界を代表する存在であり、ブラームス、シューマン、グリーグといった音楽界のエリートたちとの親交も深い存在。ドイツ歌曲の発掘に意欲的なフィッシャー=ディースカウによるハイネ詩に基づくキルヒナー歌曲と、シューマンの後継者たち（ロベルト・フランツ、アドルフ・イェンゼン、フェルディナント・ヒラー）さらにグリーグ、ルービンシュタインの歌曲のコレクション・アルバム。1974年録音。

名演奏家、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス（ソプラノ）、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ（バリトン）、ジェラルド・ムーア（ピアノ）らによるデュエット集、サン=サーンスのパストラーレ、ベートーヴェンとハイドンによる英国民謡編曲作、バッハのカンツォネッタ、「ベルリオーズ：ル・トレビューシュ」など収録、1961年録音。

名ピアニスト、ジェラルド・ムーアが行った、1967年2月20日の引退記念コンサートのライヴ録音です。ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたこのコンサートにはシュヴァルツコップ、ロス・アンヘレス、フィッシャー＝ディースカウといった当代を代表する大歌手が一同に会しました。歌手を巧みにサポートするピアニストとして、リート演奏史を支え続けた名手が、この日ばかりは主役となり彼の業績が名手の歌で語られます。

2020年ベートーヴェン・イヤー記念デジタル化。20世紀を代表するバリトン、フィッシャー=ディースカルとヘルによるベートーヴェンのリート歌曲を網羅した、1982年及び1984年録音。オリジナル・アートワーク。

マゲローネのロマンスはドイツ初期ロマン派作家ルートヴィヒ・ティークの詩集全１８篇のうちから１５篇を選んで歌曲集としたもので、ナポリの王女マゲローネとプロヴァンスのペーター伯爵との恋物語。 本来は詩の朗読も含まれる大作ですが録音では純粋に歌曲のみ収めています。 シューベルトの３大歌曲集にも並ぶ力作であり、技巧的にも極めて高度で、フィッシャー=ディースカウにして初めて成し得た名唱で。しかもリヒテルとの共演！永く語り継がれるべき名盤です。

膨大なレパートリーを持ち、そのすべてを徹底的に解釈し尽くし、完璧な発声で克明に歌いあげたフィッシャー＝ディースカウは、ドイツ歌曲史上に巨大な足跡を残した歌い手として有名な存在。精力的におこなわれたリサイタルのほか、大量のレコーディングも残しており、さらに声楽大作やオペラ、古楽でも大活躍し、一時は指揮までおこなっていたというのですから、その才能はまさに偉大というほかありません。このフィッシャー＝ディースカウが1967年から1969年にかけて旧EMIにセッション録音したR.シュトラウスの歌曲が収められています。これは1991年に発売されたリマスター・ボックスで、彼の大きな遺産でもあります。なお、歌詞・対訳は付きません。