マゲローネのロマンスはドイツ初期ロマン派作家ルートヴィヒ・ティークの詩集全１８篇のうちから１５篇を選んで歌曲集としたもので、ナポリの王女マゲローネとプロヴァンスのペーター伯爵との恋物語。 本来は詩の朗読も含まれる大作ですが録音では純粋に歌曲のみ収めています。 シューベルトの３大歌曲集にも並ぶ力作であり、技巧的にも極めて高度で、フィッシャー=ディースカウにして初めて成し得た名唱で。しかもリヒテルとの共演！永く語り継がれるべき名盤です。

膨大なレパートリーを持ち、そのすべてを徹底的に解釈し尽くし、完璧な発声で克明に歌いあげたフィッシャー＝ディースカウは、ドイツ歌曲史上に巨大な足跡を残した歌い手として有名な存在。精力的におこなわれたリサイタルのほか、大量のレコーディングも残しており、さらに声楽大作やオペラ、古楽でも大活躍し、一時は指揮までおこなっていたというのですから、その才能はまさに偉大というほかありません。このフィッシャー＝ディースカウが1967年から1969年にかけて旧EMIにセッション録音したR.シュトラウスの歌曲が収められています。これは1991年に発売されたリマスター・ボックスで、彼の大きな遺産でもあります。なお、歌詞・対訳は付きません。

フィッシャー＝ディースカウ若き日の屈指の名盤。

フィッシャー＝ディースカウの代名詞的名唱。

シューベルトのリートといえばフィッシャー=ディースカウ。シューベルト入門、歌曲入門にも最適。

フィッシャー＝ディースカウにとっては2回目の《美しき水車屋の娘》。移り変わる男の心情を見事に表現。