出身地であるジョージアからニューヨークのフォーク・シーンにチャレンジすべく出てきた彼を見初めたのが、フィル・オークス。 そしてフォークウェイズ・レコードからフィルのプロデュースでデビュー・アルバムをリリース。 そのアルバムにはフィル自身の言葉で「私がこの12年で出会った中で最高のソングライターであり、シンガーである。彼の未来は明るいことを確信している」とある。 そして、本作品でのプロデューサーはビーチ・ボーイズ世に出した張本人として知られるニック・ヴェネット。 ニック・ヴェネットもこの時代には数多くの無名のシンガー・ソングライターを発掘してはデビューさせていた。 そして、サミー・ウォーカーはフォーク・ブームの終わりに彼が手がけた最後の大物である。

代表曲である「ブラウン・アイド・ジョージア・ダーリン」で聴くことの出来る歌声はボブ・ディランのそれとも似ている、しゃがれた特徴を持つものであり、魅力でもある。 そのシニカルな雰囲気のある風貌と、シンプルなサウンド、そしてシニカルなSSWからは高い評価を得ている。

新・名盤探険隊

• 解説・歌詞・対訳付
• 2013年デジタル・リマスター