Dong Hyek Limイム・ドンヒョク

Profile

稀に見る最高の資質をそなえた若い音楽家の登場だ。既に成熟し、傑出した貫禄を兼ね備え、同時に選ばれた者だけが持つ品格を漂わせている。…卓抜した才能だ。…表現力の豊かさ、真摯さ、威厳、そして簡素さの狭間を自在に行き来する。(仏「ディアパゾン」誌)
本物の音楽が生まれるときに放つ眩い光を、彼は内包している。詩情と明朗闊達さが絶妙なバランスで保たれ、それによって全ての演奏に流麗さが生まれる。…もはや過去の「巨匠」たちとは比べまい。その演奏の美と、容易さと自然に、私は跪く。(英「BBCミュージック・マガジン」誌)
1984年、韓国・ソウル生まれ。韓国国立音楽院で学んだのち、モスクワ中央音楽学校およびモクスワ国立チャイコフスキー音楽学校で研鑽を積む。レフ・ナウモフに師事。2005年、ハノーファー音楽大学を卒業。その後はアメリカに活動の拠点を移し、ジュリアード音楽院にてエマニュエル・アックスに師事し ている。
1996年、「モスクワ若いピアニストのためのショパン国際ピアノコンクール」2位入賞。2000年にはブゾーニ国際ピアノコンクールに入賞。同年、浜 松国際ピアノコンクールにて第2位。2001年、ロン=ティボー国際ピアノコンクールでプルミエ・グランプリ(優勝)を獲得。2010年10月には、ショパン国際ピアノコンクールで第3位に輝き、韓国人として史上最高位であるとして更なる国際的注目を浴びるようになる。
今年2012年は韓国でのリサイタル・デビューおよびCDデビュー10周年に当たり、2月には十八番のチャイコフスキー、ショパン、ラフマニノフの名曲を携え韓国にて記念ツアーを行う。また今年5月下旬には、エマニュエル・アックスが出演・プロデュースする2公演(シカゴ)に、デイヴィッド・ロバートソン指揮ボストン交響楽団とともに参加する。
これまで、シャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルグ管弦楽団、クルト・マズア指揮フランス国立管弦楽 団、ローレンス・フォースターおよびチョン・ミョン・フン指揮フランス国立放送フィルハーモニー、新日本フィルハーモニー交響楽団、イスラエル管弦楽団(イスラエル・ツアー)、ベルギー国立管弦楽団等と共演。
また、ニューヨークのリンカーン・センター(グレート・パフォーマー・シリーズ)、パリのサル・プレイエル、シャンゼリゼ劇場、サル・ガヴォー、ロンドンのウィグモア・ホール、ワルシャワのラズィエンスキ宮殿、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・ホール、ベルリンのコンツェルト・ザール、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、チューリッヒ・トーンハレ、リオ・デ・ジャネイロ劇場、ソウル・アート・センター等で演奏。
スイスのヴェルビエ、ドイツのクラヴィエ、ポーランドの第57回ショパン・フェスティヴァル、フランスのラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ、モンペリエ、等、多数の国際音楽祭から招かれ、マルタ・アルゲリッチが高く評価する若手ピアニストとして、スイスのルガーノと別府で開催されるマルタ・アルゲリッチ音楽祭にも定期的に出演している。

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