世界中で1億5,000万枚以上のレコードを売り上げ、世界で最も成功している音楽アーティストの一人であるエド・シーラン（本名：Edward Christopher Sheeran）は1991年生まれ、イギリス東部サフォーク州フラムリンガムで育つ。2011年9月、アサイラム・レコードから1stアルバム『+（プラス）』をリリース。全英アルバムチャート1位を獲得。

　2013年、映画『ホビット 竜に奪われた王国』に楽曲「I See Fire」を提供。2014年6月にはファレル・ウィリアムスやリック・ルービンらをプロデューサーに迎えた2ndアルバム『x（マルティプライ）』をリリース。全英・全米ともにアルバム・チャート初登場1位を獲得、イギリスではプラチナ・ディスクに認定。2015年、イギリスの大学ユニバーシティ・キャンパス・サフォーク (UCS) から名誉博士号を授与される。2017年3月、友人でもあるスノウ・パトロールのジョン・マクダイドらをプロデューサーに迎えた3rdアルバム『÷（ディバイド）』をリリース。音楽配信サイトで驚異的なロングセールスを記録。リードシングルの「シェイプ・オブ・ユー」はシングル・セールスが2,600万枚を超え、合計3つのギネス世界記録を獲得。

　2019年には世界で通算3,800万枚以上のアルバムと1億枚のシングルを売り上げたと公表され、「世界で最も売れたアーティスト」の1人となった。ロンドンのナショナル・ユース・シアターの卒業生である彼は、映画『イエスタデイ』に本人役として出演。2019年7月には全曲全てコラボレーション曲という4thアルバム『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』をリリース。リード曲「アイ・ドント・ケア」で共演したジャスティン・ビーバーをはじめ、ブルーノ・マーズ、トラヴィス・スコット、エミネム、カミラ・カヴェロなど錚々たるビッグスターが参加した。2017年から2019年まで続いた『÷ Tour（ディバイド・ツアー）』は総計7億3,670万ドルの興行収益、総動員数815万684人となり、”最も成功したコンサートツアー”として当時U2が保有していた記録を破り歴代1位となった。2021年10月には5thアルバム『=（イコールズ）』をリリース。2022年4月、アイルランドのダブリンから4度目のツアーとなる「+-=÷× Tour（マスマティクス・ツアー）」をスタート。2025年9月のドイツ・デュッセルドルフ公演まで足掛け4年に渡る長期ツアーである。2023年5月には6thアルバム『－（サブトラクト）』をリリース。第66回グラミー賞では最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネート。同年9月には7thアルバム『オータム・ヴァリエーションズ』を早くもリリース。

　2024年9月にはツアーで演奏する楽曲をコンパイルした『+=÷× Tour Collection（マスマティクス・ツアー・コレクション）』をリリース。現在までに公演だけでも7回以上の来日を数える彼は、大の親日家としても知られる。