Emmy Rossumエミー・ロッサム

Profile

映画『オペラ座の怪人』のクリスティーン役でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたエミー・ロッサム。幼いころからメトロポリタン歌劇場のチルドレン・コーラスの一員としてクラシックを学び、家はフランク・シナトラやサム・クック、そしてジュディ・ガーランドの歌で溢れていたという環境で育った彼女が女優業の他、歌手のキャリアをスタートさせたのもごく自然なことだった。

今作は2007年にリリースされた『INSIDE OUT』に続くアルバムとなる。アルバムのプロデュースを手掛けるのは、エミーの友人でもあり、『INSIDE OUT』のプロデューサーでもあるStuart Brawley。

「歌のカレンダーを作りたい」という今作のコンセプトをエミーが思いついたのは昨冬のこと。12か月それぞれを表すような曲を歌いたいと彼女が選んだのは「Summer Wind(6月)」、「Apple Blossom Time(5月)」、「Autumn Leaves(10月)」、そして「Pretty Paper(12月)」など。

レコーディングが行われたのはロサンゼルスにあるThe Villageスタジオ。「(曲のオリジナルがレコーディングされた)当時のサウンドをそのまま再現したかった」と語るように、曲のレコーディングは、大きなスタジオに集められたバンドをバックに、ヴィンテージのマイクを前にしたエミーが歌うという、古き良き時代の方法そのままで行われたという。「子供の頃から聞いていたBessie Smithのような1920年代のレコードのサウンドが大好きなの」という彼女の意向で、音は全てテープに録音されたという。

このアルバムに収録されている楽曲を実際に知っている年代は勿論、自分の様なもっと若い世代にきいてほしいと思っているエミー。「ずっと音楽をもう一度やりたいと思っていたの。このような音楽--シンセサイザーやコンピューターによるサウンドが生まれるずっと前にあった様な、ただ誰かがマイクの前に立って歌っている、シンプルだけど美しい歌をね」

セピア色に見えながらも、鮮やかな彩りで輝いている珠玉のスタンダード・ナンバー。銀幕の歌姫、エミー・ロッサムが誘う12か月のセンチメンタル・ジャーニーの幕は今上がったばかり―。

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