1746年の初演は大成功を収めたにも拘わらず、ほぼ200年に亘って忘れられた存在を掘り起こした世界初録音であり、先ごろまで唯一であったガーディナー指揮の歌劇の録音。オウィディウスの「変身物語」による抒情悲劇で、英国新国王チャールズ3世も愛好していることで話題となった作品。1986年録音。

ガーディナーのディスコグラフィ・シリーズ いつものバロック音楽やフランス音楽と離れて、イッサーリスと共演したロシアのチェロ音楽作品集。名曲の「ロココ変奏曲」以外に、グラズノフ：メロディ、スペイン風セレナーデや、キュイ：スケルツァンド、カンタービレといった珍しい作品を収録。1989年録音。

ガーディナーにとって、ヘンデル（とりわけ英語歌詞作品）はキャリアのごく初期から中心的なレパートリーであった。オラトリオ「エジプトのイスラエル人」「快活の人、沈思の人、温和の人」、歌劇「タメルラーノ」、「水上の音楽」「合奏協奏曲集」などからのコレクション。1978-1985年録音。 50トラック／ 2時間50分収録

1983年にリヨン国立歌劇場管弦楽団が新たに設立され、ガーディナーが音楽監督を務めることになって、音楽的な方向性が変化しヨーロッパの歌劇場の中で最も革新的な存在となり、フランス作品とりわけオペラ・コミーク作品が取り上げられた。オッフェンバック、シャブリエ、メサジェの作品などで、その精華ともいえる録音、1987年録音。

ガーディナーのディスコグラフィ・シリーズ モンテヴェルディのバレエのための音楽集、1982年録音。

バッハの「管弦楽組曲」は、「ブランブルク協奏曲」と並ぶバロック・オーケストラ作品の大傑作です。バロック演奏の大御所ガーディナーの演奏は、瑞々しい感性が、古楽器の透明な響きの中に美しく発揮された名演。壮大な序曲、様々な舞曲がもつ多彩な個性を鮮やかに描き分けた、しなやかで格調高い表現であり、この名曲の数ある録音の中でも常に上位にランクされる不滅の名盤です。

「レ・ボレアド」はリハーサルがキャンセルされたり、ラモー自身が死を迎えることになったりで、作曲者は上演を見届ける機会を失ったまま約200年余り忘れられた作品。ガーディナーが1975年にコンサート形式で復活させ、本録音を実現させた。ジェニファー・スミス、フィリップ・ラングリッジに加え、フランソワ・ル・ルー（バリトン）らも参加、1982年録音。

ガーディナーによる、ラモーの歌劇「ダルダニュス」からの器楽作品部分を組曲形式として収録、バロックの舞曲音楽への讃歌ともいうべき録音。1982年録音。  

2023年4月に80歳を迎えるガーディナーが主宰しているモンテヴェルディ合唱団、管弦楽団との演奏で、等閑視されてきたラモーの舞台作品、1977年録音。

1995年に封切られた歴史映画「イングランド、マイ・イングランド」はサイモン・キャロウやマイケル・ボールが出演したパーセルのバイオグラフィー小説的映画作品で、彼が仕えたチャールズ2世時代の英国を描く。サウンドトラックはスペシャリスト、ガーディナーが手掛けパーセルの傑作、「アーサー王」「メアリー女王の葬送音楽」やトランペット・ソナタなどが収録されている。1994年録音。  

長岡鉄男氏推薦の優秀録音盤！ガーディナー初期の名盤が、180gアナログLP盤で数量限定生産にて再発売

「ブリティッシュ・コンポーザーズ」シリーズ 音楽のパトロンとされる聖チェチーリアは英国ではとりわけ注目され、歴代の作曲家が関連作品を残している。パーセルの本作品はその中でも最初期で最も名高い作品といえる。ガーディナーの熱意あふれる本作品の代表的な録音。1982年録音。