40代なかばのカラヤンが、フィルハーモニア管弦楽団を指揮したモノラル録音を集めたアルバム。創設間もない当時のフィルハーモニア管には、ホルンにデニス・ブレイン、クラリネットにジャック・サーストン、バーナード・ウォルトン、オーボエにシドニー・サトクリフ、フルートにガレス・モリスといった管楽器の名手たちが在籍していたほか、マヌーグ・パリキアン率いるみごとな弦楽セクションが妙技を聴かせていました。ウォルター・レッグの肝いりで腕利きを集めてスタートしたという同楽団の輝かしい黎明期の記録としても興味深い内容です。