Ibrahim Ferrerイブライム・フェレール

Profile

1927年2月20日サンティアゴ・デ・クーバ生まれ。 1941年からサンティアゴ・デ・クーバのバンドでプロの歌手として歌い始めた。1950年代になって、パチョ・アロンソのグループに入り、活躍するようになる。1959年パチョ・アロンソのバンドがハバナに移ると、フェレールも同行し、20年以上にわたってアロンソのバンドに留まることになった。1970年代にアロンソのバンドは「ロス・ボクコス」として有名になり、また、コーヒー豆を叩く音から生まれたという、当時大人気となったリズム“ピロン”のパイオニアとして知られた。
現在、フェレールはオールド・ハバナのくたびれたアパートメントに住んでいる。リビングにはキューバのサンテリア教(アフリカ起源の宗教でカトリックの影響をうけている)の聖人、聖ラサルス(ブルー・アイェ)を祭った祭壇が置かれている。信心深いフェレールの部屋はろうそくや装飾用豆ランプで飾られてまるで神殿のようになっており、彼はそこに毎日欠かさず花を供える。
先の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のレコーディングでは、カントリー・スタイルの「ソネーロ」が必要になり、ハバナの街角で日課の散歩を楽しんでいた彼はまさに引っ立てられるようにスタジオに連れていかれたのであるが、その結果は大絶賛され、ここに待望のソロ・アルバムが届いたのである。

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