Jacob Muhlradヤコブ・ミュールラッド

Discography

Adrift (EP) / アドリフト

5 ep adrift digital cover

Adrift (EP) / アドリフト

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2025.05.16 配信5021732339317

『Adrift』について:
EPのタイトル『Adrift(漂流)』は、人間と自然が「コントロール」と「委ねること」の間を漂うような体験を反映しています。これはヤコブ・ミュールラドの作品に繰り返し登場するテーマであり、「未知」や「自己の起源」への彼の深い関心とも響き合っています。これまでの作品と同様に、『Adrift』の音楽は単なる“音”ではなく、その“奥にあるもの”を探る旅です。全5曲は感情の深みをたたえながら、人間のもろさと強さという相反する側面を描いています。
ヤコブからのメッセージ:
「このEPは、僕自身の原点に立ち返り、初期の音楽的アイデアを探る作品です。若い頃は、自分の初期の作品を“未熟”だと感じていましたが、今振り返ると、そこには強烈なエネルギーがあると思います。また、このEPは自然からも大きなインスピレーションを得ています。特に海の流れや、進化がゆっくりと展開していく様子──それはまるで作曲家が時間をかけて歩む旅のようです。」

1: Veer
もともとはロボティック・チェロとオーケストラのために書かれたこの画期的な作品は、マルメ交響楽団による初演で国際的な注目を集めました。『Veer(ヴィアー)』が交響曲からソロピアノ作品へと姿を変えていったその変遷は、ミュールラドが自身の音楽を再構築し、進化させる力を物語っています。

2: Adrift
『Adrift』において、ピアノは広大でダイナミック、そして無限の“音の海”となります。ミュールラドはピアノの音域と多様性を駆使し、それを「生命の起源」の象徴として描き出しています。それは、海があらゆる命のゆりかごであることを映し出しているのです。

3: Ebb
ヤコブは作曲を始めるとき、ピアノの前に座り、深い瞑想のような状態に入ります。
『Ebb(エブ)』は、ひとつの旋律的なアイデアから生まれました。それは憂いと希望のあいだをたゆたうように変化し、まるで海の満ち引きのように揺れ動きます。

4: Vortex
ミュールラドの作曲の旅はピアノから始まりました。彼にとってピアノは単なる楽器ではなく、音楽的アイデアの源であり、普遍性と深さを探求するうえで自然な出発点だったのです。収録曲「Vortex(ヴォルテックス)」は、こうした彼の内なる深いエネルギーと、荒々しくも純粋な力を見事に捉えています。

5: Friction
2012年にさかのぼるこのテーマは、ヤコブが初めて手がけたバレエのために作曲されたもので、スウェーデン王立歌劇場で初演されました。

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