Jacob Muhlradヤコブ・ミュールラッド

Profile

1991年生まれのスウェーデンの有名な芸術音楽作曲家ヤコブ・ミュールラッドは、北欧で最も知名度の高い作曲家の一人として急速に頭角を現した。スウェーデンで最大の音楽ホールをはじめ、ニューヨークのカーネギーホール、ドイツのバンベルグホールなどで作品が演奏されている。アルバム「Time」(ドイツ・グラモフォンから発売)はBBCミュージック・マガジンの5つ星評価を獲得し、「世界最高の、最も想像力豊かなオーケストラ作曲家の一人」と評された。ミュールラッドは、マルティン・フレストやヨハンネス・ロスタモといったソリストとのコラボレーションのほか、スウェディッシュ・ハウス・マフィアや、ラップ・アーティストのシルヴァーナ・イマームといったアーティストとポップ・ミュージックとのコラボレーションも試みている。2022年、ヤコブ・ミュールラッドはワーナー・クラシックスのアーティストとなり、翌年「Burn All My Letters」をリリースした。

 

ミュールラッドは室内アンサンブルやオーケストラのために幅広く作品を書いている。合唱曲は彼の作品の中でも非常に特徴的かつ重要な要素であり、それを通してユダヤ教の伝統の神秘的な側面をユニークに表現している。「Anim Zemirot」(2013年)はミュールラッドにとって大躍進となった作品で、現在ではヨーロッパの多くの優れた合唱団のレパートリーのスタンダードとなっている。彼の作品「Angelus Novus」は、マルティン・フレストによって世界中で演奏されている。「Kaddish」(2017年)は、作曲者にとって個人的なつながりの深い作品である。ヤコブは3代目の生存者で、祖父がホロコーストを生き延びた物語を音楽の中で語っている。2021年、ラグナル・ブーリーンとフレドリク・マルムベリが指揮し、スウェーデン放送合唱団によって演奏されたこのミュールラッドの受賞歴のある合唱曲のセレクションは、権威あるドイツ・グラモフォン・レーベルからリリースされた。2019年、ヤコブ・ミュールラッドはロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団との複数年にわたるコラボレーションを開始した。これには2つの大規模な管弦楽作品の委嘱が含まれており、最初の作品である「REMS」はパブロ・ヘラス・カサドが指揮し、2021年9月に2回の初演が完売のうちに上演された。

 

ヤコブ・ミュールラッドが手がけた舞台音楽には、王立ドラマ劇場の依頼で、ベストセラー作家アレックス・シュルマンが脚本・演出し、名優クリスター・ヘンリクソンが演じた「Tröstrapporter(慰めの報告)」などがある。過去数年間、ミュールラッドは、Volvo、Einreid、WhatsApp、Renewcellなど、数々の有名ブランドのキャンペーンを手がけ、業界の名誉ある賞を受賞している。また、数々の賞を受賞したビョルン・ルンゲが監督を務め、ビル・スカルスガルド、グスタフ・リンド、アスタ・アウグストらが出演した長編映画「Burn All My Letters」で初の映画音楽を作曲した。

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