天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの没35年 オリジナル・マスターテープより最新リマスターによるセットBOX！ 初出音源あり！

バレンボイム、バルビローリ、サージェントとの共演による名協奏曲録音集。1965-1971年録音。　Apple Music　での配信はございません。 36トラック／4時間51分収録

デュ・プレがEMIと契約する数年前（彼女は既に公演やTVでの演奏で聴衆からの注目の的だったが、）に行ったBBCへの初収録作品集。アーネスト・ラッシュ（ピアノ）やウィリアム・プリース（チェロ）などの名演奏家との共演や、当時ライジング・スターとして注目されこの収録の縁で短いながら実り多いデュエット仲間となった若きスティーヴン・コヴァセヴィチ（ピアノ）との共演を収録。バッハの無伴奏組曲（2曲）、ブラームスのソナタ、ファリャはヘンデル作品の編曲、クープランの「趣味の和」などを収録、1961-1965年録音。 オリジナル・マスターテープより2022年リマスター音源使用  

1960年代の様々の録音から構成。ジョン・ウィリアムズ（ギター）やオシアン・エリス（ハープ）とのデビュー録音、ジェラルド・ムーア（ピアノ）とのセッションによるシューマン、メンデルスゾーン、パラディス・シシリエンヌ、さらにはムーアへのトリビュート・アルバムへの収録曲となったフォーレ：エレジーなどを収録、1962-1969年録音。 オリジナル・マスターテープより2022年リマスター音源使用  

ベートーヴェンの三重奏曲集の決定版的録音。デュ・プレの絶頂期にバレンボイムとズーカーマンというパートナー達との強力なトリオによる室内楽ファンから絶大な評価を受け続けている。ド・ペイエ（クラリネット）が参加の「街の歌」も収録、1969-1970年録音。 オリジナル・マスターテープより2022年リマスター音源使用

テル・アヴィヴでのライブ。デュ・プレを襲った硬化症の影響により音楽界へ別れを告げることとなった最後の録音。”白鳥の歌”は夫君バレンボイムと長年の友人ズーカーマンとのチャイコフスキー、1972年録音。

デュ・プレとコヴァセヴィチ（当時はスティーヴン・ビショップと呼称）は1960年代初期に短期間ながら称賛を受けた’デュエット’を結成していた。コヴァセヴィチはマイラ・ヘスへの師事のためロンドンに移住したばかりで、パートナーとなるデュ・プレとの出会いがあった。彼らのツアーでの成功がスタジオ録音に繋がったベートーヴェンのチェロ・ソナタの名曲2曲を収録、1965年録音。

デュ・プレのEMIとの最初の契約によるチェロ作品のためのデビューEP録音（サン=サーンス：白鳥、ブルッフ：コル・ニドライ、ファリァ：ホタ、バッハ作品）でジェラルド・ムーア（ピアノ）やジョン・ウィリアムズ（ギター）との共演。当時のフィルハーモニア管やロイヤル・リヴァプール・フィル管の第1ヴィオラ、ダウンズの録音との組み合わせ、1962年録音。

デュ・プレのオーケストラとの初共演録音で、作品自信の初録音ともなったディーリアスの「チェロ協奏曲」は今なお同作品のトップ・ランクの録音と評価されている。合唱とオーケストラによる「日没の歌」、2重合唱とオーケストラによるウォルト・ホイットマンの詩集「草の葉」からの歌詞による「告別の歌」との組み合わせ、1964-1965年録音。

ロマン派のチェロ協奏曲作品の録音はデュ・プレのエネルギーと感性が横溢する名録音となっている。「ドン・キホーテ」はロイヤル・アルバート・ホールでのクレンペラー指揮での共演録音が準備されていたが実現せず、幸運にもボールトとのリハーサル・セッションが残され日の目を見た作品（冒頭の数秒はクレンペラー版によって補われている）。ラロの協奏曲（1958年にデュ・プレがテレビ番組に初登場した時にも演奏した縁の曲）とバレンボイムと共演したサン=サーンス作品との組み合わせ、1968-1973年録音。

ロマン派のチェロ協奏曲作品の録音はデュ・プレのエネルギーと感性が横溢する名録音となっている。バレンボイム指揮での協奏曲とオーケストラ伴奏版の「森の静けさ」はこれらの楽曲の「古典」と評価されている。1970年録音。

今なお決定的な録音として名高い1968年録音のブラームスのソナタ集と、クリストファー・ヌーペンのドキュメンタリー映像（2002年に発売）のために収録され、終末を迎えたデュ・プレ自身が愛聴していたとされる「コル・ニドライ」の組み合わせ、1968年録音。