ロマン派のチェロ協奏曲作品の録音はデュ・プレのエネルギーと感性が横溢する名録音となっている。「ドン・キホーテ」はロイヤル・アルバート・ホールでのクレンペラー指揮での共演録音が準備されていたが実現せず、幸運にもボールトとのリハーサル・セッションが残され日の目を見た作品（冒頭の数秒はクレンペラー版によって補われている）。ラロの協奏曲（1958年にデュ・プレがテレビ番組に初登場した時にも演奏した縁の曲）とバレンボイムと共演したサン=サーンス作品との組み合わせ、1968-1973年録音。

ロマン派のチェロ協奏曲作品の録音はデュ・プレのエネルギーと感性が横溢する名録音となっている。バレンボイム指揮での協奏曲とオーケストラ伴奏版の「森の静けさ」はこれらの楽曲の「古典」と評価されている。1970年録音。

今なお決定的な録音として名高い1968年録音のブラームスのソナタ集と、クリストファー・ヌーペンのドキュメンタリー映像（2002年に発売）のために収録され、終末を迎えたデュ・プレ自身が愛聴していたとされる「コル・ニドライ」の組み合わせ、1968年録音。

協奏曲と並んで室内楽においてもバレンボイム（ピアノ）との共演で素晴らしい録音を残しているデュ・プレのエディンバラでのベートーヴェン作品の名演、1970年録音。

初発売となるド・ペイエとのブラームスと、ベートーヴェン「街の歌」を組み合わせたクラリネット三重奏曲集。1970-1971年録音。

エルガー：チェロ協奏曲（全曲）、サン=サーンス：チェロ協奏曲（全曲）、ドヴォルザーク：チェロ協奏曲（全曲）、などと、デュ・プレの音楽的な魅力が横溢した名演奏の主要録音をまとめた5時間にも及びコレクション。1961-1971年録音。

ジャクリーヌ・デュ・プレのディスコグラフィのハイレゾ・デジタル デュ・プレと夫君バレンボイムとの貴ばれる協奏曲録音の中でもシューマン作品は特別な位置を占めている。この伝説的な録音を前に何年も師であるポール・トルトゥリエやムスティスラフ・ロストロポーヴィチに学んだ彼女の最も愛する作品だった。素晴らしいサン=サーンス作品との組み合わせは1968年録音。  

ジャクリーヌ・デュ・プレのディスコグラフィのハイレゾ・デジタル バレンボイムとの名高い古典派作品の収録、1967年録音。

ジャクリーヌ・デュ・プレのディスコグラフィのハイレゾ・デジタル デュ・プレ（チェロ）とバレンボイム（ピアノ/指揮）は、ステージ、プライヴェイトさらに録音においても60年代クラシック音楽界で最も魅力的で成功した組み合わせとなった。以後全ての演奏を妨げてしまう病の前の最後の録音であるロマン派のチェロ・ソナタ集。当時は特定されていなかった謎の症状による演奏活動の中断から数か月後の1971年録音。

ジャクリーヌ・デュ・プレ没35年 2022年新リマスターによる「ワーナー録音全集CD-BOX」発売に先駆けて、「ブラームス：チェロ・ソナタ」をアナログLP盤で先行限定発売

ジャクリーヌ・デュ・プレのディスコグラフィのハイレゾ・デジタル 20世紀で最も才能に恵まれたチェリストの一人として（悲劇的な病魔による突然の活動停止を余儀なくされたものの）、デュ・プレは伝説的な録音を残し、その多くが室内楽、協奏曲作品の絶対的な基準として見なされている。シリーズのスタートは、若き日の最初期の録音はEP盤用にムーアを伴奏者としてシューマンの「幻想小曲集作品73」とパラディス/デュシュキン編の「シシリエンヌ」を収録したアルバム、1963年録音。

悲劇の天才、デュ・プレがデビュー直後に残した録音を中心とした1枚です。こういった小品の録音はデュ・プレには大変少なく、他でまとまったものといえば本格的なデビュー前の、BBC放送へ収録したものが残されているぐらいです。デュ・プレならではの美しさ、深さ、激しさを味わえる選曲になっており、とりわけフォーレの『エレジー』やファリャの『ホタ』で聴ける、デュ・プレにしか出せない哀感と情熱のこもった音は圧倒的です。