20世紀のフランス音楽界で活躍した重要な作曲家ガブリエル・ピエルネ (1863-1937)の、初演（1月15日、パリ・オペラ座）から100年をむかえる「シダリーズと牧羊神」は上質な洗練度のバレエ作品。「ラヴェル：ダフニスとクロエ」や「ドビュッシー：牧神の午後への前奏曲」を髣髴とさせるが録音される機会は多くなく、マリの演奏が世界初録音となったもの。ピエール・ロティの冒険小説を基にした劇「ラムンチョ」の序曲も収録、1976年録音。

ピエルネの知性と理性のバランス感覚を見事に描き、フランス近代の響きを聴かせるマリの名演。

生き生きとした音楽づくりが成功したマリの「スペイン」他のシャブリエ名曲集。

優美で繊細な音楽を軽快に、爽やかに仕上げた珠玉の演奏。