Laura Iziborローラ・イジボア

Profile

「あらゆる原点はソウルにあるの」
そう21歳のシンガーソングライター/プロデューサー、ローラ・イジボアは、自身の情熱的なピアノ・ソングについて説明する。
 これから発売となるデビュー・アルバムをもってローラは、ローリン・ヒルやジル・スコットといったアーティストの系譜に連なっていく。こうしたアーティスト達は、初期のR&Bの伝統に対する敬意と、徹底的にモダンな感覚を組み合わせている。『Let The Truth Be Told』のパワフルで甘さのあるヴォーカルを一度耳にすれば、はっきりと分かるだろう。ローラ・イジボアが持っているものは、ホンモノに違いないと。
 アイルランドのダブリンのワーキング・クラスの家に生まれたローラは、自分が音楽一家の出身でないことを認めている。「私の母親は自分の手で5人もの子供たちを育てたのよ ― そんな余裕のある家じゃなかった。私は13歳ぐらいの頃から自分の意志で音楽を聴き始めるようになったの」
 スティーヴィー・ワンダーや、キャンディ・ステイトン、そしてロバータ・フラックといったアーティストへの愛が芽生えたとき、彼女に幸運が約束された。「次から次へと音楽の扉が開いていったわ ― 最初にマーヴィン・ゲイにめぐり合って、それからオーティス・レディングを知って、そうしてソウル・ミュージックに恋するようになったの」

 15歳のとき、ローラは権威ある全国規模のパフォーマンス・コンテスト”2FM ソング・コンテスト”に優勝した。17歳のとき、彼女はデビュー・アルバムの制作に取り掛かり始める、じっくりと時間を掛けて、自身の曲を真剣に磨き上げていった。『素顔のローラ(Let The Truth Be Told)』は4年もの時間をかけ、ニューヨーク、フィラデルフィア、アトランタ、ダブリンを含む様々な街でレコーディングされた。またその間ローラは、絶えずパフォーマンスを行い、自分にとっての真の居場所をステージ上に見出していた。アイルランドで幾つものソールド・アウト・ショウを行い、アレサ・フランクリン、ジェイムス・ブラウン、アンジー・ストーン、そしてザ・ルーツといったアーティストのオープニング・アクトを務めた。

ローラが全て作詞作曲を手掛け、共同プロデュースを手掛けたデビュー・アルバムがリリースされれば、これらの過程の結果が明らかにされるだろう。
 「タイトルの言葉にとても強いもの、聖書の言葉みたいな響きを感じたの」そう彼女は説明する。「このアルバムは私の真実そのもの。誠実なアルバムだし、生き残ってきたっていう感じも少し入っているわ」ローラは有名アーティストを様々なトラックでゲスト・アーティストとしてフィーチャーするのを躊躇い、代わりに、彼女自身の人生のその瞬間を捉えた、とてもパーソナルで赤裸々な作品を作り上げた。「私は誰の秘蔵っ子にもなりたくなかった」彼女は語る。「援助を受けるのは確かに魅かれるけど、自分のデビュー・アルバムは100%自分のもので固めたかったの」

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