《180gアナログLP盤》  

《180gアナログLP限定盤》  

ヴィスコンティの演出でスカラ座に出演、コロラトゥーラ・ソプラノとしての評価を確立し、2年後の再上演に際して収録されたカラスの名唱。

1965年、カラスがオペラ・ステージ登場の最後となった年に、収録されたカラス最後のオペラ全曲録音。12年前のモノラル録音と同様、ティト・ゴッビ、さらにテノールにはベルゴンツィを迎えての新録音は、音質の向上も含め、旧盤と甲乙を付けがたい録音史上に残る傑作となりました。

ノルマと同様に、『イル・トロヴァトーレ』のレオノーレ役で、美しい音色とドラマティックな表現を両立させた絶唱を聞かせます。カラスの絶頂期後半を代表し、またカラヤンとのコラボレーションの最後を飾る録音です。

カラスは、「夢遊病の女」、「アンナ・ボレーナ」と並んで、1957年、スカラ座の「仮面舞踏会」に出演、その前年に収録された全曲盤。第2幕での華々しい二重唱では、ステファノとの名唱が聴かせます。ステファノとは最後の全曲盤共演となりました。

「セビリャの理髪師」以外に数少なくカラスが手掛けたコミカルなロッシーニのオペラ、ゼッフィレッリが演出したスカラ座での上演を彷彿とさせる仕上がり。

オペラのライヴでは手掛けることのなかったカラスの血肉化されたミミの表現、情熱溢れるステファノのロドルフォ、若きモッフォのムゼッタの名唱も輝きを放っています。

カラスのドラマティックな迫力のある歌唱とセラフィンの老練な指揮で聴くヴェルディの傑作。

カラスのキャリアで比較的早い時期に手掛けるチャンスの多かったヴェリズモ・オペラの人気作。ゴッビ、ステファノとの共演がこの名盤の価値をさらに高めています。

カラスの代表的レパートリー、「ノルマ」の最初の録音、当代のイタリアのトップ・メゾ、スティニャーニとの二重唱も聞きものです。

不世出のソプラノ、カラスと巨匠セラフィンが残した永遠の名盤。