このシューマン・アルバムでは代表的録音として、ニコラウス・アーノンクール指揮との共演による「ピアノ協奏曲」を始め、「子供の情景」、ルノー＆ゴーティエ・カピュソン、今井信子、セルゲイ・ナカリャコフなど一線級のアーティスト達との室内楽作品を収録、1992-2012年録音。

ピアニスト、マルタ・アルゲリッチの録音から、作曲家別に収録されたコンピレーション。 このラベルでは、アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮による「ピアノ協奏曲」、アレクサンドル・モギレフスキーとの「マ・メール・ロワ」、アレクサンドル・ラビノヴィッチとの「ラヴァルス」など、アルゲリッチののスリリングさえ感じられるラヴェル演奏に焦点を当てています。

今回のベートーヴェン・アルバムには最近の録音である、テオドシア・ヌトコウとの「田園」4手版や、永年の室内楽パートナーであるルノー＆ゴーティエ・カピュソン、ミッシャ・マイスキーとの共演など収録、2002-2020年録音。

マルタ・アルゲリッチの名演から、ラフマニノフの4手のピアノのための作品集。しばしばパートナーを務めたアレクサンドル・ラビノヴィッチ、ガブリエラ・モンテーロ、リーリャ・ジルベルシュタインと録音したものを収録。度の曲もピアノで演奏する際には多彩な響きが要求される難曲ですが、驚くほどの表現力で申し分ない演奏を聴かせます。

ベートーヴェンが最も好んだというモーツァルトのピアノ協奏曲第20番はドラマティックでデモーニッシュな曲ですが、その底知れぬ深さと暗さ、時に射し込む光の眩しさを天才の直観で見事に描き出します。この1曲でも充分な値打ちがありますが、第10番での和気藹々としたデュオ、鬼才ラビノヴィチの考え抜かれたソロと三者三様の魅力がいっぱいです。その他、アルゲリッチがルガーノ・フェスティヴァルなどで多くのピアニストと共演したモーツァルトの名曲演奏には、世界的なピアニストとしての名声を得つつ、ソロ活動だけでなく、室内楽への取り組みも行ってきているアルゲリッチの「理想的な音楽作り」が記録されています。

アルゲリッチ80歳記念！ あの1965年の『幻のショパン・レコーディング』が、オリジナル・マスターテープより新規ハイビット・リマスターで緊急配信！  

「イーゴリ・ストラヴィンスキー」シリーズ 「結婚」のベスト録音とも評価されるフランス語版、アルゲリッチ、フレイレ、フィリップ・フッテンロッハー（バス）が参加。さらに1910年代作曲のの2作も収録、1973年録音。

マルタ・アルゲリッチと、彼女が認めたピアニストのテオドシア・ヌトコウによる、4手版『ベートーヴェン：交響曲第6番「田園」』

デジタル配信版先行発売！ マルタ・アルゲリッチと、彼女が認めたピアニストのテオドシア・ヌトコウによる、4手版『ベートーヴェン：交響曲第6番「田園」』

1984年、韓国生まれのピアニスト、イム・ドンヒョク。ショパン国際ピアノ・コンクールを含む数多くのコンクールに入賞、若き実力者として華々しく活動しています。 今回のアルバムはラフマニノフの2曲の名作を収録したもの。10歳からロシアで学び、14歳の時には最年少でモスクワ音楽院に入学、レフ・ナウモフに学んだ彼にとって、ロシアのレパートリーへの思いは格別であり、この演奏も確かな技巧に支えられた渾身のラフマニノフを聴くことができます。彼の表現は決して派手になることはなく、常に抑制されており、とりわけ協奏曲の第2楽章の深い音色が印象的です。 マルタ・アルゲリッチが高く評価することでも知られる彼、18歳の時にはアルゲリッチのプロデュースで初のアルバムをリリース、以降も「アルゲリッチ音楽祭」に出演するなど、強い信頼を得ていますが、今作ではアルゲリッチ自身が演奏に参加、ラフマニノフの最後の作品「交響的舞曲」で息のあった共演を行っています。オーケストラ作品として知られるこの曲ですが、ラフマニノフはまず2台ピアノ版を作曲した上でオーケストレーションを施したもので、ピアノで演奏する際には多彩な響きが要求される難曲ですが、2人は驚くほどの表現力で申し分ない演奏を聴かせます。  

アルゲリッチが参加したリストとバルトークでの緊迫した演奏。

直感的で奔放自在なラテン系の演奏が魅力のアルゲリッチですが、意外なことにラテン系曲目の録音はほとんどないので、これは貴重なCDです。三部作の夜想曲である「スペインの庭の夜」では、ロシアやドイツの夜とは異なる官能の香りが立ち上るのはさすが。「イベリア」では、アルゼンチンに縁の深いバレンボイムの色彩感豊かな指揮が印象的。