Maxim Vengerovマキシム・ヴェンゲーロフ

Profile

その存在は、ひときわ異彩を放ち、その卓越した表現力と繊細かつ安定した音色で聴き手の心を掴む。若きころから、世界一の実力を持つと称され、その実力、人気ともに世界のトップに君臨するヴァイオリニスト。それが、マキシム・ヴェンゲーロフだ。
1974年ロシアのノヴォシビルスク近郊で、オーボエ奏者の父と歌手の母親のもとに生まれる。
4歳半からヴァイオリンを始め、5歳で初リサイタルを開いた名教師ザハール・ブロンに師事し、10歳のときにヴィエニャフスキ国際コンクール・ジュニア部門で優勝。 1990年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールのジュニア部門において優勝。また、1990年(16歳)にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝し、これを機に世界各地で演奏活動をはじめる。
1991年に一家でイスラエルへ移住。この頃から、ブロンの許を離れて、独自の道を進むようになる。後に、ドイツ国籍を取得。
レコーディングでは、グラモフォン賞の「ベスト・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」、「レコード・オブ・ザ・イヤー」、グラミー賞の「ベスト・インストゥルメンタル・ソロ・パフォーマンス賞」をはじめとする数多くの受賞歴を持つ。
2012年には、4月5日にイタマール・ゴランと行ったウィグモア・ホールにおけるリサイタルのライヴ録音盤が“ウィグモア・ホール”レーベル(国内発売は、キング・インターナショナル)からリリースされ、2013年には、自らのレーベル・VMV(Vengerov Music Vision)を立ち上げた。( … このアルバムは、VMVからの初リリース作品)
近年では指揮活動も活発で、マリインスキー歌劇場管、トロント響、モントリオール響などへの客演指揮や弾きぶりを行っているほか、2013年6月の来日では1日“弾き振り”公演も行っている。
1997年、クラシック・アーティストとしては初となる“ユニセフ親善大使”に就任。世界の子どもたちのための演奏活動を続けている。また、アフリカのMIAGIプロジェクトに協力し、イスラエル北部ミグダルに、子どものための音楽学校を設立した。
2011年には、第14回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて、審査委員長を務め、2012年からはロンドン王立音楽アカデミー特別教授「メニューイン・プロフェッサー」に就任。このほか、スイスの国際メニューイン音楽アカデミーでは音楽大使に就任し、メニューイン・アカデミー・ソロイスツとコンサートやレコーディングなどを行うなど、後進の育成活動にも積極的だ。
使用楽器は、1727年製のストラディヴァリウス「クロイツェル」。
2007年、右肩の故障のため、ヴァイオリン演奏を休止し、指導者、指揮者としての活動に専念していたが、2011年から全世界で精力的な活動を再開。2012年10月の日本公演に続き、2013年には、“ヴェンゲーロフ・フェスティバル2013”を行い、ともに大成功を収めている。

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