Ministryミニストリ-

Profile

メンバー
アル・ジュールゲンセン
ポール・バーカー

バイオグラフィー
『グレイテストフイツツ』と題された本作は、ミニストリー初のベストアルバムである。ここには、80年代中盤から先鋭的なエレクトロニック・ミュージックを模索し続けた経験を通じ、ついには、硬質なマシーン・ビートと噴く者を圧殺するようなヘヴィ・メタリック・ギターを合体させ、いわゆる「インダストリアル・メタル」を確立した彼らの約15年にわたるもキャリアが凝縮されている。

シカゴ出身のアル・ジュールゲンセンがスタートさせたミニストリーは、デビュー・アルバム『WITH SYMPATHY』では、まだ焦点の定まらないエレクトロニック・ダンス・ミュージックをやっていたが、その後シカゴのインディー・レーベルWAX TRAXからリリースしたシングルを経て(※この頃の音源は『TWELVE INCH SINGLES1981-1984』で聴くことができる)、ワーナー傘下のサイヤー・レコードに移簿しての第1弾作品となった『トゥイッチ』においていきなり攻撃性を増したサウンドを炸裂させ、-気に注目を集める。そして続く『ザ・ランド・オフ・レイプ・アンド・ハニー』からは、以後パーマネントなパートナーとして定着するポール・バーカーが参加、それと同時にハードなギターを尊入した強烈なスタイルを作り上げ、多くのリスナーの度胆を抜いてみせたのだった。以降の彼らが、インダストリアル・メタルの開祖として、90年代のオルタナティヴ・ムーヴメントの一角を担う重厚な存在感を放ちながら活躍してきた事実については、今さらあらためて記し直すまでもないだろう。それではさっそく本作の内容について見ていきたい。まずは参考までに、過去ミニストリーがリリースしてきたオリジナル・アルバムを、以下にリストアップしておこう。

『WITH SYMPATHY』(83年)
『トゥイッチ』(86年)
『ザ・ランド・オフ・レイプ・アンド・ハニー』(88年)
『ザ・マインド・イズ・ア・テリブル・シング・トウ・ティスト』(89年)
『イン・ケース・ユー・ディドウント・フィール・ライク・ショウイング・アップ』(90年:ライヴ盤)
『KEΦAΛHΞΘ 詩篇69』(92年)
『フィルス・ビッグ』(96年)
『ダークサイド・オブ・ザ・スプーン』(99年)j

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