OUTSIDE SIGNALアウトサイド・シグナル

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メロディーをエンターテイメントするバンド
OUTSIDE SIGNAL


時代は普遍性とアンチテーゼを整合する事で昇華・発展していくものだと思う。

思い返してみれば、80年代中~後期・アイドルPOPS全盛期の中、イカ天バンドブーム。
そのバンドブームにアンチする形で、台頭してきた90年初頭Beingブーム。

その後90年前半~中盤のT.komuro,T.kobayashiを中心としたProducerブーム。
対して構築された音楽にアンチする形で躍進した、ビジュアル系バンドブーム。

90年代後期、男性ビジュアルロックブーム最中に、女性アイドルというテーマで売ったMAX松浦・つんく。
プロデューサー発信とコンセプチュアルな仕掛けはは新プロデューサーブームと呼べるであろう。
その時代主流であったカラオケ唱法にアンチする形で、始まった。DEVA・R&Bブーム。

それぞれすべてアマチュアリズムとプロフェッショナリズムの対極を象徴している。
何かが売れれば模倣・2番煎じが横行し、ポストが埋まりきればアンチがひっくり返す、市場原則である。

2001年後半 MONGOL800 180万枚ヒット(インディーズ)
彼らのヒットを皮切りに、今日現在まで継続している、インディーズ・パンクバンドブーム。
3年を数え、すでに成熟しきり衰退に向かっていると囁かれる中、アンチテーゼを唱えるひとつのバンドがいる。

OUTSIDE SIGNALだ。

メロディーをエンターテイメントするバンドOUTSIDESIGNALの持つヒットポテンシャルは、
普遍性とアンチテーゼを整合しているところにある。

彼らの楽曲は、どこをきってもキャッチーで、ことメロディーにおいては、良質などという半端な言葉ではなく、確実に心理学的に裏付けられるメロディー構成をもっている。15秒のサビ主要フレーズの中で、オクターブ跳躍し、付点8分で歌いまわす。簡潔にまとめダイエットされたメロディーは、駄曲・駄メロディーを爆音と荒々しさでごまかす、インディーズシーンの数あるバンドに対して、アンチテーゼしているのではなかろうか?!
また、こういった、構築されたメロディーというのは80年~90年初頭まではよく聞かれた歌謡曲的普遍性にも通じる。

そしてSatoshi(vo.)の声は、野太い80年代後期のビートロックブームを感じる声であり、ライブの定番アクションの真空二段蹴りは、かつての吉川晃司氏のアクションを思い起させる。
※Satoshiは空手有段者で会得していた技をライブに取り入れたようだ。
また、MART(Gt)には、布袋・TAK松本・hideなどギターヒーローの再来をも彷彿とさせる魅力がある。
彼の超絶技巧ギターテクは、曲中隙間を探してはフレーズを散りばめライトハンドし、ときにはその昔MR.BIGポールギルバートが取り入れたドリル奏法までも取り入れている。

彼ら二人のミュージシャンとしてのポテンシャルは、奇しくもエレポップ的なものしかリリースされない、行き切らない80'sムーブメントの立役者にもはまり役だ。
※80年代はHR/HMという略語に形容されるハードロックが売れた時代である。
ex)Van Halen,Bon Jovi,Gun's~Aero~ etc,,,。

以下数点のマーケティング見地から語っても、OUTSIDESIGNALが時代を先駆している事が見て取れる。

~・音楽業界12年一周期とよくいわれる。2005-12=93年は、構築されたメロディーとハードロックサウンドが流行ったBeingブーム真っ只中の年でもある。
・前述のアンチテーゼ市場原則から見ても、バンドブームの後は、プロフェッショナル要素の強い構築された音楽が来る。
・情報過多な90年代後期から言われ始めた新市場原理6年1世代論を当てはめると、2004-6=98年はビジュアルバンドブームであった。ビジュアルバンドブームは、容姿ばかりがピックアップされがちだが、ハードロック要素が非常に強いサウンドでもあった。

80's再来の立役者バンド、ギターヒーローMartなどなど色々な尾鰭を持ちながら、
OUTSIDE SIGNALがシーンを塗り替えていくことは確実であろう。

2004年12月1日 普遍性とアンチテーゼを集約した新曲「VIVA⇔MyBONDS」 
このシングルを皮切りに春のアルバムに向け、OUTSIDE SIGNALは急加速する。

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