Pierre - Laurent Aimardピエール・ロラン・エマール
Discography
Beethoven : Piano Concertos Nos 1 - 5 / ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集【輸入盤】
Beethoven : Piano Concertos Nos 1 - 5 / ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集【輸入盤】
2003.02.22 発売/0927.473342
全世界を震撼させ、ベートーヴェン解釈を一新したヨーロッパ室内管弦楽団との「交響曲全集」(1990年録音)から10年余りを経てアーノンクールが世に問うた、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。
交響曲全集の発売当時、「アルゲリッチをソリストに迎えた全集を計画中」との発表があったことを覚えている人も多いでしょうが、あれから苦節10年余、「妥協」を拒み続けたアーノンクールが白羽の矢を立てたのが、アンサンブル・アンテルコンタンポランでブーレーズの右腕を務めて来たピエール=ロラン・エマールでした。結果としては、おそらく他の誰を持ってくるよりもアーノンクールの意図が徹底した全集が生まれたのです。エマールの抜群の腕前と知性・洞察力を得て生まれた、アーノンクール会心の全集は、魂を熱く揺さぶる力と知的説得力を極めています。
交響曲全集の発売当時、「アルゲリッチをソリストに迎えた全集を計画中」との発表があったことを覚えている人も多いでしょうが、あれから苦節10年余、「妥協」を拒み続けたアーノンクールが白羽の矢を立てたのが、アンサンブル・アンテルコンタンポランでブーレーズの右腕を務めて来たピエール=ロラン・エマールでした。結果としては、おそらく他の誰を持ってくるよりもアーノンクールの意図が徹底した全集が生まれたのです。エマールの抜群の腕前と知性・洞察力を得て生まれた、アーノンクール会心の全集は、魂を熱く揺さぶる力と知的説得力を極めています。
「別格の美演だ。エマールの宝石のような美音は聞いているだけで幸せになるが、それは単に煌めくだけではない。光のように結晶化するかと思えば、温かく明るい艶で聴く者の心をときめかし、時にはソフトに曇らせてしまう。最近の演奏には珍しくテンポが遅く、しかも曲想に応じて自由自在に流動する。エマールの演奏で第2番の魅力に開眼する人も多いことだろう。アーノンクールの指揮も鮮烈な迫力と軟体動物のようなレガートが交錯し、雄弁な表情に満ちている。第1番の第1楽章などは、往年の巨匠ですらここまではやるまいと思わせるエスプレッシーヴォである。過去の名盤と比べても優にベストを競いうる、近頃最も注目すべきコンチェルトの新盤登場である」-- 宇野功芳氏
「今回のベートーヴェンでは、なぜか優雅、柔和に解釈されることが多い第2番のコンチェルトが聴き手に衝撃を与えるに違いない。第1楽章における意味深長で一筋縄ではいかない複雑なレトリックの数々が、演奏によって極端といえるほどに強調されていく。この楽章をここまで真に迫る雄弁術によって再現した指揮者は初めてではないだろうか。・・・初期のコンチェルトからそれ自体が有する価値を明瞭に見いだし、実際の音で聴き手を震撼させるまでに再創造されたこのディスクは、両作品の演奏史の流れをばっさりと断ち切るがごとき問題作と言えるのではないだろうか」--安田和信氏
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団
[録音]2001年~2002年
「今回のベートーヴェンでは、なぜか優雅、柔和に解釈されることが多い第2番のコンチェルトが聴き手に衝撃を与えるに違いない。第1楽章における意味深長で一筋縄ではいかない複雑なレトリックの数々が、演奏によって極端といえるほどに強調されていく。この楽章をここまで真に迫る雄弁術によって再現した指揮者は初めてではないだろうか。・・・初期のコンチェルトからそれ自体が有する価値を明瞭に見いだし、実際の音で聴き手を震撼させるまでに再創造されたこのディスクは、両作品の演奏史の流れをばっさりと断ち切るがごとき問題作と言えるのではないだろうか」--安田和信氏
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団
[録音]2001年~2002年