Poison The Wellポイズン・ザ・ウェル

Profile

クリス:ドラム
デレック :ギター
ジェフ・ヴェガス;ベース
ジェフリー:ヴォーカル
ライアン:ギター

バイオというものは大袈裟で誇張された内容のものが多い。バンド以外の人間が洒落た言葉を使って凄い描写をするから、正直なところ、怖いものがある。
はっきり言ってその文章を書いた奴のペン(もしくはキーボード)から生み出されるストーリーでしかない。ということで、そういう風潮に不服の意味も込めて、俺たちは再び自分たちのバイオを書く。

5年前に結成した時と今も変わらず。俺たちはフロリダ出身の5人のキッズ。
俺たちは音楽を愛しているから一緒になったんだ・・・聴く事、プレイすること、全てがね。長年一生懸命努力をし、何とかこのバンドを俺たちの人生そのものにする事に成功した。
その軌跡を振り返った時、「ワオ、ローカル・ショウで一緒に歌ってもらいたかっただけなのに」と、気づいたら世界を旅し、バンド一色の人生を歩んでいる姿に自分たちでも驚いている。
(自分たちに言わせれば)今までの中で最も素晴らしいサード・アルバム「YOU COME BEFORE YOU」を完成させたばかり。3ヶ月間かけて作ったこの作品は、今の俺たちを100%表現しているものだ。
Eskil LovestromとPelle Henricsson (Cult Of Luna, Hell Is For Heroes, Refused)とコラボレートして、プリ・プロからマスタリングまで行った。
彼らのような才能のある人物と一緒に仕事が出来たのは喜びであり、光栄であった。
「どうしてこれだけ多様な要素を入れ込むのか」とか「曲をヘヴィーにするべきか、メロディアスにするべきかはどうやって決めるの」とよく訊かれるが、それに対する答えは常に一つ。俺たちは何も決めない。
俺たちはあらゆる音楽が好きだから、結果として曲を書く時に色んな影響がミックスされる。
本当に自然なプロセスであって、無理矢理だったり、頭で考える事ではない。
このアルバムも同じような方法で書かれた。メロディーが必要なパートではそれを入れた。
もっとアグレッシヴなものが必要なパートではそうした。両極端なものを背中合わせに入れる事はバカげていると思う事もあるかもしれないが、幸か不幸か、それが俺たちの曲なんだ。

俺たちにとって大切な事は音楽を作るという事だけ。自分たちの音楽が山を動かしたり他人の人生を変えるとは思ってはいないが、俺たちが演奏し、発声する全ての音は誠実であるって事は断言出来る。
全ては心の底から出てくるんだ。トリックもなければ秘められた動機なんてない。俺たちを100%誠実に表現しているだけ。
俺たちは俺たちがやっている事が好きでたまらない。だから俺たちの音楽を初めて聴こうが100回目であろうが、俺たちは誰も騙そうとしている訳じゃないっていうのをわかってほしい。
別に自分たちは他の人間と違うとか、他の連中より優れていると思っている訳でもない。単に音楽を通じて自分たちを表現するのが好きなだけ。
俺たちの音楽を聴いて、何か意味あるものを発見してくれるといいけど。

2003年5月
ありがとう。デレック/ Poison The Well

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