Riccardo Mutiリッカルド・ムーティ
Discography
Bruckner: Symphonies 4&6 / ブルックナー:交響曲第4&6番
Bruckner: Symphonies 4&6 / ブルックナー:交響曲第4&6番
2011.07.11 配信/5099909796256
交響曲第4番は1985年の録音。まるでイタリアのスポーツカーを思わせるような流麗な進行と美しい響きは、指揮者次第でいかようにも変質できるという、高い機能を持つベルリン・フィルならではの特質を如実に感じさせてくれるもので、ユニークなデュナーミク・コントロールやパート・バランスにも見事に対応して、実に快適な演奏を聴かせてくれます。また、強大なトゥッティでもやみくもに金管の輝かしさを追及したりしないのは、ムーティがオペラ指揮者であることと無関係ではないと思われ、適切な呼吸感覚を感じさせるハンドリングが第1楽章展開部後半のコラール風変容ブロックもたいへん効果的に響かせてくれます。その磨き抜かれたサウンドの心地よさは、4年前の荒々しいテンシュテット盤と同じオーケストラ、同じレーベルとはとても思えないほどの違いっぷり。一聴の価値ある美しい演奏です。なお、ムーティはここで、第1楽章展開部後半では改訂版のアイデアを復活させてティンパニを轟かせるものの、第4楽章呈示部でのシンバル追加はおこなっていません。
組み合わせの交響曲第6番は1988年の録音。細部まで丁寧に仕上げたムーティの指揮は立派で、情報量の多い前半2楽章では流麗かつ雄弁な演奏を聴かせるのが印象的。後半は勢い良く演奏し、引き締めた仕上げとなっています。
組み合わせの交響曲第6番は1988年の録音。細部まで丁寧に仕上げたムーティの指揮は立派で、情報量の多い前半2楽章では流麗かつ雄弁な演奏を聴かせるのが印象的。後半は勢い良く演奏し、引き締めた仕上げとなっています。
ブルックナー:
・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(ノーヴァク版)
録音:1985年11月4-7日 ベルリン、イエス・キリスト教会
・交響曲第6番イ長調
録音:1988年1月7,8日 ベルリン、フィルハーモニー
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)
・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(ノーヴァク版)
録音:1985年11月4-7日 ベルリン、イエス・キリスト教会
・交響曲第6番イ長調
録音:1988年1月7,8日 ベルリン、フィルハーモニー
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)