Switchfootスウィッチフット

Profile

ジョン・フォアマン(ヴォーカル/ギター)
ティム・フォアマン(ベース)
チャド・バトラー(ドラムス)
ジェローム・フォンタミラス(キーボード/ギター)
ドルゥ・シャーリー(ギター)

カリフォルニア、サン・ディエゴ出身の5人組のスウィッチフット。フロントマンのジョン・フォアマンはソング・ライターとしても大きなリスペクトを集めている。コロンビア・レコーズから2003年に発表したメジャー・デビュー作『ザ・ビューティフル・レットダウン』は200万枚の大ヒットを記録。過去グラミー賞にノミネートを受けたり、ビルボードでトップ5にランクされるなどの実績を持ち、世界中をツアーしている。
今作は新たに作られたバンド所有のスタジオでリラックスした雰囲気で作られた。実際メンバーは土地柄、サーフィンが得意で、ビーチで落ち合い、その後にスタジオに向かうということが多かったようだ。レコーディングされた80曲の中から、厳選された12曲が新作『ハロー・ハリケーン』である。
プロデュースは有名なヒップ・ホップの有名なベーシストであり、ドクター・ドレーやエミネムとの仕事で知られるマイク・エリゾンドが手がけている。音の質感作りにマイク・エリゾンドは素晴らしい力を発揮している。そのサウンドとジョン・フォアマンのエモーショナルなヴォーカルは思わず87年にリリースされたU2の名作『ヨシュア・トゥリー』を想起せずにはいられない仕上がりである。オープニングの「ニードル・アンド・ヘイスタック・ライフ」、疾走感のあるリード・シングル「メス・オブ・ミー」や「ザ・サウンド」などの、切れ味のいいロックが前半に並ぶ。
その他にもポップながら、困難に立ち向かう姿を歌ったタイトル曲「ハロー・ハリケーン」、生まれたばかりの子供に対する無条件の愛を歌うエモーショナルなバラード「オールウェイズ」など、バラエティに富んだアルバムに仕上がった。まさに、心を揺さぶるバラードと疾走するナンバーがぎっしり詰まった感動のロック・アルバムだ。
バンドのフロントマンのジョンは今作をバンドの新たな始まりとして捉えていると語る。事実、在籍していたコロンビア・レコーズから、アトランティックへの移籍第一弾となる今作で、彼らは大きな一歩を踏み出したと言えるだろう。

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