Terry Callierテリー・キャリアー

Profile

 30年以上のキャリアを穂来るベテラン・ギタリスト/シンガー。出身地であるシカゴのコーヒーハウスで歌い始めたのは60年代初期。全米でフォークブームが吹き荒れていた頃。メジャー正式デビューは65年の『ザ・ニュー・フォーク・サウンド・オブ・テリ-・キャリアー』。タイトルが示す通り、ギターを弾きながらブルースとは違う黒人テイスト溢れる歌を歌う彼のスタイルは当時のシーンでは非常にユニークな存在であった。 
  73年には彼の代表作となる『オケイジョナル・レイン』をチェス傘下のレーベル、カデットからリリース。このアルバムでフォーク、R&B、そしてジャズの要素が交じり合った彼の音楽性は完成された。カデットではその後2枚のアルバムをリリース。彼の黄金期といえる。
  78年にはエレクトラに移籍。『ファイヤー・オン・アイス』(78年発表)、『ターン・ユー・トゥ・ラヴ』(本作品/79年発表)をリリース。特に『ターン・ユー・トゥ・ラヴ』では自身の代表曲である「オケイジョナル・レイン」「オーディナリー・ジョー」や、スティーリー・ダンの「ドゥ・イット・アゲイン」をカヴァーしており、ヒットを狙った意欲作となっている。
  80年代に入ってからは初頭のクラブ・サーキットを経て、一時音楽界から引退。しかし、彼が、90年に地元のマイナー・レーベルからリリースしたシングルがイギリスのアシッド・ジャズ・レーベルの耳にとまり、91年にアシッド・ジャズからリリースとはった。これがイギリスのクラブ・シーンで大きな話題を呼び、一躍アシッド・ジャズ・クラブ・シーンでの人気者となった。その後UKツアーを繰り返すようになる。そして、遂に大復活を宣言するかのように『タイムピース』を98年にアシッド・ジャズからリリース。19年ぶりの復活アルバムは日本でもクラブ・シーンを中心に大きな話題となった。

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