TOBY LIGHTMANトビー・ライトマン

Profile

トビー・ライトマンは、アメリカのニュー・ジャージー州出身。6歳の頃にヴァイオリンを学び始める。その頃は、仲の良い近所の子供達などとは異なり、普通のポップ・ミュージックには興味がなかったとのこと。ギターの演奏などは独学で学んだらしい。成長するに従い、マドンアやデフ・レパードなどのポップ・ミュージックも好んで聴くようになる。彼女の家族も非常に音楽が好きな人ばかりで、姉はCSNYやレッド・ツェッペリンを、父は50'Sのドゥー・ワップを聴いていた。そうするうちにトビーの志向も少しづつ変化を見せ、ブルース・トラベラーやブラック・クロウズが好きになった。ハイスクールでは、たまたま音楽好きの友人達とヴォーカルのワークショップに参加し、歌うことに興味を見出し、本物志向になってきたのだった。(ちなみに彼女は高校の卒業式で、「明日に架ける橋」を歌ったそうである。)更に、ウィスコンシン大学に進むと、メアリー・J・ブライジやフージーズ、R&B/ヒップ・ホップに大きく魅せられた。それにより、ソウルフルなクラシック・ロックとヒップ・ホップを融合させたかのような、彼女独自の音楽性が形成されていくのである。

次第に音楽の道に進むことに傾倒していった彼女だったが、ソングライターとしての自分には自信が持てず、自分で曲を書くということには及び腰しだった模様。しかしそれも、スティーヴィー・ワンダーの音楽との出会いにより一変。自分自身で曲を書く、シンガー・ソング・ライターとしての道を歩んでいくようになる。

必ずしも美しく優しいサウンドばかりでないのが、彼女の音楽の特徴である。アルバムのオープニングを飾る「LEAVE IT INSIDE」は、彼女の独白とでも言うべきナンバー。陰のあるエネルギーを放ちながらも、聴く者の心を一気に引き込んで行く。2曲目がファースト・シングル「DEVILS AND ANGELS」。フックのあるソウルフルなグルーヴが、エスニックなイントロとともに、彼女の表現者としてのスケール感を感じさせてくれる。

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