The Winansワイナンズ

Profile

デトロイトのゴスペル一家の兄弟4人組、ザ・ワイナンズ。
ゴスペル界の大御所、アンドレ・クラウチに見出され、一気にスターダムに出た。

デトロイト出身。厳格なクリスチャンとして育ったマーヴィン、カルヴィン、ロナルド、マイケルの4兄弟がかもし出すハーモニーは、兄弟ならではの息の合ったものだ。

ワイナンズ一族は、この4人の兄弟のほかにも、兄妹の長兄デイヴィッド・ワイナンズ2世はギタリスト、年下のビービー&シーシー・ワイナンズは、兄たちのグループに勝るとも劣らない成功をおさめたゴスペル兄妹デュオ、ダニエルにもソロ・アルバムがあるし、末の姉妹アンジー&デビーもデュオでアルバムを出しており、何と両親であるデイヴィッド&デロレス・ワイナンズ夫妻も、マム&パップ・ワイナンズ名義でアルバムがあるのだ(長兄や妹たち、母親のこのベスト・アルバムのクレジットにも見ることができる)。さらにさらに、ワイナンズ四兄弟の子どもたちも4人組の「ワイナンズ・フェイズ・2」としてデビュー済み。そしてマーヴィンのもうひとりの息子マリオは、よく知られているようにゴスペルではなく、現在はバッド・ボーイ・レーベルに籍をおくR&Bプロデューサーとして活躍。ゴスペルを歌うべくして生まれてきた、と思えるほどの環境で育つ。

そんな彼らは、アンドレ・クラウチに見出されて、1981年にデビュー以来、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)というジャンルの確立~育成に大いに貢献した軌跡を、見事に収めたベスト・アルバムがこれだ!テディ・ライリー、ロバート・ケリー、レヴァート、などによるプロデュース、アニタ・ベイカー、スティーヴィー・ワンダー、ケニー・G、R.ケリーとの共演、クインシー・ジョーンズとの交流…など、彼らの音楽は、ゴスペルと、ソウル,R&Bをうまく融合させて独自の個性を発揮していることがよくわかる。
ゴスペルとは馴染みがない人にとっても、この清涼感に満ちたPOPな楽曲は、きっと耳にも心にも心地よいはずである。

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