2021年に亡くなった偉大なる合唱指揮者ミシェル・コルボの深遠なるバッハ作品 名演が、New Budget Boxシリーズからリリース

2021年9月に亡くなった指揮者ミシェル・コルボのエラートへの録音から、 古典派＆ロマン派音楽の全ての音源を収録した重要な演奏

2021年9月に亡くなった指揮者ミシェル・コルボのエラートへの録音から、 バロック＆ルネッサンス音楽の全ての音源を収録した重要な演奏

ミシェル・コルボは、とりわけ宗教音楽での天分を発揮してメンデルスゾーンを得意とし録音を残した。「聖パウロ」ではヤカール（ソプラノ）の歌唱が特筆される。ナタリー・シュトゥッツマン（アルト）が歌った「3つの詩篇作品96」も収録、1986-1987年録音。

16世紀ヨーロッパの音楽アイディアと、作曲家による他作品からの流用の潮流を追求した作品集。ローレ、ラッソ、アルカデルトの作品へのバッサーノの編曲（1591年出版）、パラディ―ノのリュートのためのトランスクリプションなど。1973年録音。 オリジナル・マスターテープより、2022年リマスター音源使用

コルボのエラート・レーベルへの初録音だったもの。後期のイタリア・ルネサンス音楽の彼の心から愛する作品が収録され、エラートへの実りにみちた録音群へと繋がったもの。モンテヴェルディの４声のミサは後のパレストリーナなどへの流れに通じて行く作品であり、彼の師であるクレモナの作曲家インジェニェーリの作品との組み合わせ、1964年録音。オリジナル・マスターテープより、2022年リマスター音源使用

16世紀中盤、音楽文化の中心的存在であったパリで盛んだった歌と舞曲集、1968年録音。

「ドルチ・フルッティ」は1570年のヴェネティアで出版されたマドリガルのコレクションにちなむプロジェクト名。当時のヴェネティアはアンドレア・ガブリエリの全盛期で16世紀の後半は世界的な音楽の中心だった時代。1970年録音。 オリジナル・マスターテープより、2022年リマスター音源使用

ガブリエッリからモンテヴェルディに及ぶヴェネティアのルネサンス音楽の探求中の中休み的なものとして録音したもの。彼の生地のフランス語圏スイスの音楽に、ポーランド、ポルトガル、チェコの音楽を加えた合唱、1969年録音。

ジョージ3世に仕えたため、「ロンドンのバッハ」と呼ばれるヨハン・クリスティアンは、兄弟のカール・フィリップ・エマヌエルほどの成功は果たせなかったがのちの世代への大きな影響はあり、モーツァルトに数か月にわたり作曲を指導したこともある。彼の革命的ともいえる協奏曲集。の意ペルト製の楽器によるスグリッツィの演奏、1974年録音。  

コルボの初期録音となったモンテヴェルディは古楽再興の大きな業績だが、モンテヴェルディの前後に埋もれた作品の再発見も大きな仕事となった。「イ・ドルチ・フルッティ」のシリーズ第1集は、モンテヴェルディに先立つ作品を収録、ガブリエリ、パラボスコ、ベラヴェーラなどのマドリガルが器楽作品のコレクション、1970年録音。 オリジナル・マスターテープより、2022年リマスター音源使用

コルボによるバッハのカンタータ作品集。第198番はザクセン選帝侯夫人の追悼のための作品。1971 & 1976年録音。オリジナル・マスターテープより、2022年、24bit/192kHzリマスター音源使用