《Budget Boxes Series》

フランスの名バリトン歌手エルネスト・ブランへのトリビュート発売 先ごろ生誕100年となったフランスの名バリトン、ブランはその力強く比類ない語り口で絶頂期の1960年代で尊敬を集めた歌手の一人。同郷のプレートル指揮の元、グルックの傑作歌劇ではオレスト役を勤め、ピュラード役のゲッダと共に名唱を聞かせる。1961年録音。

名テノールのニコライ・ゲッダ、優れたバリトンとしてその存在感を示したエルネスト・ブラン。 ドリーブの名歌劇の短縮版録音。ブランはヒロインの父・バラモン僧のニラカンタ役を歌い、ジャンナ・ダンジェロ（2023年12月27日が没10年）たちと共演、1961年録音。

字幕制作の未発達時期に、上演地での言語歌詞に置き換えることは普通の慣習で、ヴェルディの作品はエドゥアール・デュプレの手による翻訳版での上演が良く行われた。その当時のスタイルでのブランとミショーによる収録、1960-1961年録音。

アメリカン・コンポーザーズ プレートルの初期の録音でオリジナルは「デュクレテ・トムソン」レーベルで発売された。名手ワイエンベルク（2019年死去）を迎えてのグローフェ編の「ラプソディ・イン・ブルー」とピアノ協奏曲、1961年録音。

プレートルとプーランクは互いに尊敬しある関係で、プーランクはプレートルは自身の作品演奏にとって最高の指揮者と考え、プレートルはプーランクを最も敬愛する作曲家と言って憚らなかった。「牝鹿」はニジンスキーの妹のブロニスラワの振り付け、マリー・ローランサンが衣装（アルバム・カヴァーにイラストが使用されている）を担当して初演。「狼」はロラン・プティからの委嘱作、デュティユーが収録を拒んでいたため交響楽の断章が収録された。1923初演時に、その原始的でジャズ的な作風がスキャンダルとなった「世界の創造」も収録、1961年録音。

プレートルが38歳の頃の録音。この6年前にシュトラウスの『カプリッチョ』をパリ初演して、一躍脚光を浴びたプレートル、この『サムソンとデリラ』でもフランス風の繊細さと力強さを併せ持つ色彩豊かな演奏を聴かせています。歌手ではヴィッカーズが素晴らしく「怪力男」サムソンを地で行くような力強い歌唱を聴かせます。リタ・ゴールは官能的でありながらも策略深い女デリラを熱唱。名盤の誉れ高いアルバムです。

動物をテーマにした曲をカップリングした洒落たアルバム。パリ音楽院管も全盛時の録音で、ソリストも含め、これぞまさしく“フランスのエスプリ”という雰囲気を持った演奏

チッコリーニのディスコフラフィのデジタル化。フランスの作曲家、アレクシス・ド・カスティヨンの2作品（ピアノ協奏曲はサン＝サーンスが初演でピアノ担当）の唯一の録音。カスティヨンはヴィクトール・マセとセザール・フランクに師事、前者のカジュアルさと後者の半音階的な音楽の扱いを結び付けた作風を持っている。1985年録音。

2020年9月28日のフローラン・シュミットの生誕150年を期してのデジタル化。ドイツ的な伝統とフランスの象徴主義や印象主義を受け継いだモダン音楽の大家で、ドイツの占領に対して協力的な意見を持ったために無視されているが重要な作品が残されている。シュミットの「幽霊屋敷」やドビュッシー、カプレの3作品は、いずれもエドガー・アラン・ポーの著作の元に作曲された当時の作曲の潮流をまとめたプレートル指揮。1983年録音。

3月17日、パ、バスティーユ・オペラの30周年を記念して、開場第1作であった「トロイアの人々」の省略版録音のデジタル化、レジェンダリーなソプラノのクレスパンも参加、1965年録音。

《Original Jacket Series》