カラス晩年の深い表現、鋭い洞察力が秀逸。

カラスの生前には結局5曲のみしか正式発売されなかった、カラス再後期の録音。1964/65年、その後1969年に追加録音。

　20世紀最高のソプラノ、マリア・カラス。『カルメン』を上演するという噂もありましたが、舞台で『カルメン』は演じたことはありませんでした。この録音は、彼女の最後から2番目のオペラ全曲盤であり、この録音が今日までこの作品の代表的名盤として色褪せないのは、彼女のカルメンという女の魅力の全てを表出した強烈な歌唱にあるといって過言ではありません。まさに、カラスはカルメンだと信じざるを得ないほど魅力のある名唱です。 　今回のLPでの復刻にあたり、カラス自身がLP発売のために認めた、パリの保管庫に眠っていたLPカッティグ用のマスターテープをリマスター無しでそのまま使用。このテープは最初のカッティングのために使われて以降、使用されることはありませんでした。ブックレットやジャケットも、できるだけ初発売当時のままを再現しています(ただし商標の関係上、EMI, Angel, ニッパーのロゴは削除されています)。

こんなマリア・カラスははじめて！ 《歌に生き、恋に生きたディーヴァ／マリア・カラス》 劇的な人生、空前にして絶後の歌姫の無垢な姿がここにある。

69CD＋1CD-ROM：Deluxe Box Set（輸入盤のみ）

永遠に輝き続ける声…ディーヴァ、カラスのヴェルディ名アリア集。

《カルメン》の歴史的名盤。魔性の女、カルメンの喜び、悲しみ、葛藤を生々しく歌い上げたカラスの歌唱はまさに圧巻。