室内管弦楽団演奏の魅力のエッセンスがぎっしり。

室内管弦楽団の響きの魅力を、爽やかさを前面の出したマリナー、アカデミーならではの名曲集。

マリナーが創り出す、J.S.バッハ音楽の骨格が的確に再現された快演です。奇をてらうことは一切なく、J.S.バッハのもつ音楽の魅力を存分に、かつ丁寧に示した演奏です。マリナーは、いつもの彼のように派手な自己主張をすることなく、バッハの本質を聴き手に伝えてくれます。誰もが安心して親しめる内容です。

モーツァルトの有名なオペラの序曲がすべて網羅されている、絶妙な選曲による序曲集です。映画『アマデウス』でも音楽を担当したマリナーの指揮とくれば、「極めつけ」と断定してもいいでしょう。奇をてらわずに職人芸に徹し、伸び伸びとした美しさ溢れる旋律の数々が刻まれています。

ヘンデル：組曲「水上の音楽」 【演奏】 ネヴィル・マリナー（指揮）、アカデミー室内管弦楽団 【録音】 1988年7月 No.1 Studio, Abbey Road, London

マリナーと彼が創設したアカデミー室内管弦楽団のモーツァルトはまさに極めつけ。洗練され、快活に弾む演奏。

妙な癖や無駄な主張を排した、モーツァルト自身に対面したような素直な表現が魅力。

バッハ音楽の骨格が再現された快演。

天才作曲家の若書きの交響曲を瑞々しい響きで。

安心して聴ける絶品のモーツァルト。

マリナーならではの温厚、穏健なモーツァルト。