クレンペラーのR.シュトラウスの名演、『ドン・ファン』『サロメのヴェールの踊り』『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』は、意外なほどに各動機に表情をつけ、スケール大きな中にも、作品への共感を示すクレンペラーのアプローチが聴きごたえ十分な仕上がりとなっています。

クレンペラーは20世紀のクラシック音楽界の最も影響力のあった指揮者の一人で、旧EMIのプロデューサー、ウォルター・レッグの創設したフィルハーモニア管弦楽団を指揮して、オーストリア/ドイツのロマン派音楽に特化した夥しい録音を残した。本アルバムは序曲集としてウェーバー、フンパーディンク（「ヘンゼルとグレーテル」の『夢のパントマイム』を含む）、ワーグナーが愛して交響的編曲をしたグルック：「オーリードのイフィジェニー」序曲などを収録、1960年録音。  

深い洞察力で作品の持つ本質に鋭く迫る演奏。

クレンペラーのディスコグラフィのデジタル化。クレンペラーの音楽活動の最晩年期のハイドンの交響曲作品。1970 & 1971年録音。

クレンペラーのディスコグラフィのデジタル化。セレナードとバレンボイムとのピアノ協奏曲第25番の組み合わせによるモーツァルト録音。「第25番」はクレンペラーが旧EMIに唯一行った作品。1967年録音。  

ベートーヴェンの交響曲録音は、クレンペラーの代表作として知られるもので、序曲その他を含め、遅めのテンポで壮大な世界を構築したユニークな名演の数々を味わえます。クレンペラーのベートーヴェン演奏は、パート・バランスを常に適切に保つことで、情報量が非常に多いものになっているのが特徴であり、さらに目立った特質として、フレーズの形を完璧に維持し、拍も厳格に守ることで、独特の堅牢なスタイルを構築している点が挙げられます。

クレンペラーのディスコグラフィのデジタル化。驚くほどゆったりとしてテンポ設定により、史上最長の演奏時間の「第7」としてしられる名録音。1968年録音。

クレンペラーのディスコグラフィのデジタル化。アラン・シヴィル（ホルン）、バーナード・ウォルトン（クラリネット）ら、ロンドンの管楽器の名手たちが参加したアンサンブルを指揮しての管楽器のセレナード。1963年録音。

柔軟さや外見上のスタイリッシュさには目を背け、ベートーヴェンの本質のみにひたすら近づいていこうとするかのような、不器用なまでの演奏。それがクレンペラーによるベートーヴェン演奏の特徴と言えます。第９はその総決算です。

フィルハーモニア管弦楽団75周年を記念して名演がデジタル復活。クレンペラーの自作指揮とワイル作品、

フィルハーモニア管弦楽団75周年を記念して名演がデジタル復活。クレンペラーの定評高いマーラー交響曲、ソプラノにシュヴァルツコップを迎えた強力作品、1961年録音。

フィルハーモニア管弦楽団ボックス収録のアイテムを順次デジタル化。クレンペラー指揮、モーツァルトの名演、1954年録音。