コープマンはこの曲が不眠のカイガーリンク伯のために作られたという説を否定し、スカルラッティへのオマージュだと主張する。彼の意図通り、聴き手を次々と新鮮な驚きに遭遇させた名盤。

コープマン巧みな装飾音が新鮮な、どこまでも楽しませる「フランス組曲」を1枚に収録した全曲集。憂いをおびた典雅な音色、颯爽と華やいだ気分などを見事に弾き分けた名演。

古楽系演奏の中でも、独特なリズムから始まる序曲。様々な場所に入る即興的装飾音によって楽しさ倍増、ゆっくりとした楽章は優雅さがたっぷりの、コープマンらしいバロック要素が仕組まれた演奏。

大バッハの次男でバロック時代と古典派時代の端境期に生き、ハイドンやベートーヴェンに多大な影響を与えたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。疾風怒濤とギャラントさをコープマンが描き出した演奏。

ハイドンがパリの演奏協会からの依頼で作曲したパリ交響曲集。そのヴァラエティに富んだ筆致で書かれた曲を、コープマンがそれぞれが際立った個性を保持した演奏。

コープマンらしい語り口と個性的な装飾音、しかし決して音楽の純粋性は失わない。颯爽さと柔軟さ持った叙情的な旋律など、ハイドンの魅力を堪能できる名演奏。

オリジナル楽器の名手たちの名演が堪能できるモーツァルトの協奏曲集。爽快に奏で上げていくソリストを包み込むように、コープマンらがふくよかな響きで協調した名演。

即興演奏の達人にして鍵盤楽器の創始者フレスコバルディ。名手コープマンの発刺たる演奏が冴える。

コープマンと夫人であるティニ・マトーによる、華麗にして典雅、チェンバロ2台の会話が紡ぐ極上のひととき。

宇野功芳氏絶賛の演奏。コープマンはあえて小編成のモダン楽器オーケストラを起用し、歌の合間の絶妙な間合いのとりかた、シンコペーション、楽器のバランス、全てにおいて、鮮やかで生命力にあふれたシューベルト。

コープマン＆アムステルダム・バロック管弦楽団と、オランダの作家・俳優と知られるヘルマン・ファン・フェーンが歌う、和やかなドイツのクリスマス・キャロル。

ピリオド楽器名手らが集められたアムステルダム・バロック管弦楽団員によって、テレマンの極上のアンサンブルが披露された名演集。