チッコリーニが唯一収録したバッハ作品、バッハが、長男の練習用に書いたという学習用作品ですが、チッコリーニは、感興に富んだ演奏を繰り広げています。明確なタッチで、対位法の音の動きを鮮明にし、優れたリズム感覚で、曲の魅力を引き出しています。  

チッコリーニのディスコフラフィのデジタル化。チッコリーニの室内楽録音は数少ないが全て注目すべき遺産。トルトゥリエとのロマン派のチェロ・ソナタ集もその一つ。1967-1968年録音。

ロッシーニ（1792～1868）はその絶頂期、37歳（1829年）でオペラ界から身を引き20年間の隠遁生活を続けました。その理由を彼自身は体調不良と大好きな料理を楽しむため、そしてトリュフを探す豚を飼育するためとしていました。 1855年再び作曲を始め、先ずは室内楽曲を手がけ、彼のパリのサロンで社交界の花たちのために内輪で演奏されたのですがこれらの作品は彼の生前に出版されることはなく、死後に『老いの過ち』として知られるようになったのです。これは特にプライベートのためとして13巻にも及ぶもので、声楽、合唱、室内楽と100曲以上のピアノ作品で構成されています。 その洗練された知性と素朴さとを優美に兼ね備えたこれらの作品は、サン＝サーンスやサティなどの後の作曲家に影響を与えました。

チッコリーニ音源のデジタル化シリーズ。 フランス南部の故郷にちなむ作風が愛されるセヴラックのピアノ作品集、 1968～77年録音。

チッコリーニ音源のデジタル化シリーズ。フランス南部の故郷にちなむ作風が愛されるセヴラックのピアノ作品集、1969年録音。

旧ＥＭＩレーベルに収録された名匠チッコリーニがデジタル化復活。サン=サーンスのピアノ協奏曲全曲からの演奏。1970年、1971年録音。

旧ＥＭＩレーベルに収録された名匠チッコリーニの演奏がデジタル化で復活。 ヴェルディ、ワーグナー、グノーのオペラに基づくリストのパラフレーズ・ピアノ作品集。1982年録音.

チッコリーニの洒脱なピアニズムが生み出した快演

無用な虚飾と誇張を排した、ひたすらに美しいチッコリーニのリスト。

フランス音楽同様、リストを最も得意としていたチッコリーニの会心作。 チッコリーニは曲の内容に対峙した独自の世界を展開しています。