Nikolaus Harnoncourtニコラウス・アーノンクール

Discography

ブルックナー:交響曲第3番(SACDハイブリッド)

Wpcs 13863 640

ブルックナー:交響曲第3番(SACDハイブリッド)

  • ALBUM
  • SACD

2024.11.06 発売3,300(税込)WPCS-13863

ブルックナー生誕200年記念SACDハイブリッド・シリーズ
ブルックナー生誕200年を記念し、ワーナークラシックスが誇るブルックナーの名盤をSACDハイブリッドにて発売!
※日本のマスタリング・エンジニアによる特別な(ハイレゾ部分を補った)リマスターによるSACD化
※SACDハイブリッド
※グリーンレーベル仕様

◆[第2稿/1877年(ノヴァーク版III/2)]ライヴ録音。
アーノンクールにしか成しえない、ブルックナー演奏の新境地を切り開いた聴きごたえ十分の熱演!

<収録曲>
1 交響曲第3番ニ短調WAB103「ワーグナー」[第2稿/1877年(ノヴァーク版III/2)] 第1楽章 中庸のテンポで、より動きをもって、神秘的に
2 交響曲第3番ニ短調WAB103「ワーグナー」[第2稿/1877年(ノヴァーク版III/2)] 第2楽章 アンダンテ. 動きをもって、荘重に、クワジ・アダージョ
3 交響曲第3番ニ短調WAB103「ワーグナー」[第2稿/1877年(ノヴァーク版III/2)] 第3楽章 スケルツォ. かなり速く
4 交響曲第3番ニ短調WAB103「ワーグナー」[第2稿/1877年(ノヴァーク版III/2)] 第4楽章 フィナーレ. アレグロ

[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ニコラウス・アーノンクール(指揮)

[録音]
Teatro Communale, Ferrara. December 1994
2024年、本国のデジタルマスターから新規でリマスターしSACD化。
SACD層、CD層別々にマスタリング
リマスタリング:藤田厚生

《新リマスターによるワーナーのブルックナーの名演の新発見》  音楽評論:西村祐
◆アーノンクールのブルックナーの3番

アーノンクールによるブルックナーの初録音。それまで重厚長大と思われていたブルックナーの交響曲観を一変させた小粒で小回りの効いた鮮やかな演奏である。翌年にはノリントンがピリオド楽器を使って同じ第3番(初稿)を録音し、その軽さと小気味よさが衝撃を与えたのと同時期なのは偶然とはいえ興味深い。アーノンクールはコンセルトヘボウ管というブルックナー演奏に長い伝統を持ったオーケストラ独特の、ふっくらとしてまとまった響きを大切にしながらも随所に鋭い切れ味を聴かせ、気まぐれとも思える極端な表情を出すことに成功している。今回のリマスターでは、発音の強さと鋭角的なフレージングはそのまま、音色の柔軟性と奥行きが加わった。全休止の余韻の美しさにも注目したい。フィナーレでティンパニのロールによる急激なクレッシェンドが粒立ちを保ちながら響きも増していることでもわかるように、音の広がりと解像度のバランスが絶妙である。

西村祐…音楽評論、フルート奏者。旧「レコード芸術」吹奏楽/管打楽器部門月評担当のほか、ハイレゾを含むオーディオや録音の批評や執筆も行っている。

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