Nikolaus Harnoncourtニコラウス・アーノンクール
Profile
ニコラウス・アーノンクール(1926年12月6日 - 2016年3月5日)
1929年、ベルリンに生まれたアーノンクール氏はオーストリアのグラーツで少年~青年期を過ごし、1952年にカラヤンによってウィーン交響楽団のチェロ奏者に採用されました(1969年まで在籍)。古楽への強い関心を持っていたアーノンクール氏は、その翌年自らの古楽アンサンブルを組織し、1954年にはパウル・ヒンデミット指揮のもとウィーン・コンツェルトハウスでデビューを飾りました。このアンサンブルは1957年からはウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの名を冠され、世界的な名声を博することになります。
1970年代からアーノンクール氏はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルを中心とする名門オーケストラ、チューリヒ歌劇場、ウィーン国立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇場などのオペラハウスに活動の場を広げていきました。1985年にはグラーツにシュティリアルテ音楽祭を創設し、1990年代初頭からはザルツブルク音楽祭の常連となりました。1972年から1992年にかけては同じザルツブルクにあるモーツァルテウム音楽院で教育活動にも従事しています。
アーノンクール氏はその演奏と録音、そして『言葉としての音楽』『音楽は対話である』などの著作などの音楽的業績に対して、ポーラー音楽賞(1994年)、エルンスト・フォン・ジーメンス賞(2002年)、京都賞(2005年)など、さまざまな賞を受賞しています。2009年にはグラモフォン誌の生涯業績賞を、2014年にはその業績に対してエコー・クラシック賞がおくられています。