Nikolaus Harnoncourtニコラウス・アーノンクール

Discography

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(SACDハイブリッド)

Wpcs 13864 640

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(SACDハイブリッド)

  • ALBUM
  • SACD

2024.11.06 発売3,300(税込)WPCS-13864

ブルックナー生誕200年記念SACDハイブリッド・シリーズ
ブルックナー生誕200年を記念し、ワーナークラシックスが誇るブルックナーの名盤をSACDハイブリッドにて発売!
※日本のマスタリング・エンジニアによる特別な(ハイレゾ部分を補った)リマスターによるSACD化
※SACDハイブリッド
※グリーンレーベル仕様

◆[1878/80年版]ライヴ録音。
往年の名指揮者の伝統的なロマンティシズムを排除し、ブルックナー解釈の根底を問い直す「ロマンティック」

<収録曲>
1 交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》[1878/80年版] 第1楽章 動きをもって、速すぎずに
2 交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》[1878/80年版] 第2楽章 アンダンテ・クワジ・アレグレット
3 交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》[1878/80年版] 第3楽章 スケルツォ(動きをもって)
4 交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》[1878/80年版] 第4楽章 フィナーレ(動きをもって、しかし速すぎずに)

[演奏]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ニコラウス・アーノンクール(指揮)

[録音]
Het Concertgebouw, Amsterdam. April 1997
2024年、本国のデジタルマスターから新規でリマスターしSACD化。
SACD層、CD層別々にマスタリング
リマスタリング:藤田厚生

《新リマスターによるワーナーのブルックナーの名演の新発見》  音楽評論:西村祐
◆アーノンクールのブルックナーの4番

1994年録音の第3番に続くアーノンクールのブルックナー第2弾。金管が木管をマスクしてしまうことを問題視していたアーノンクール(とオーケストラ)は、第3番の演奏時からホルンをブルックナー時代の仕様に、トロンボーンも細いタイプに変更していたというが、この《ロマンティック》においてその効果は絶大なものとなった。全合奏のどの瞬間においてもすべてのパートが明確に聴こえ、ブルックナーのポリフォニックな面が強調される結果となっているのだ。今回のリマスターでは、各パートの分離のよさは維持しつつ、トゥッティ部分での量感が増し、さらにこの作品で重要かつ効果的なホルンとヴィオラを中心とした中声部の響きが濃密になった。冒頭や第3楽章のホルン、第2楽章のヴィオラなどにその美点がよく出ていて、艶のある音色がとても美しい。両端楽章の終結部の壮大さと重量感も以前とは比べものにならないほどで、立体的な奥行きと深さが獲得された。

西村祐…音楽評論、フルート奏者。旧「レコード芸術」吹奏楽/管打楽器部門月評担当のほか、ハイレゾを含むオーディオや録音の批評や執筆も行っている

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