Philippe Jarousskyフィリップ・ジャルスキー
Discography
Gluck: Orfeo ed Euridice(Naples 1774 version) / グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1774年ナポリ版)【輸入盤】
Gluck: Orfeo ed Euridice(Naples 1774 version) / グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1774年ナポリ版)【輸入盤】
2018.05.18 発売/9029.566023
《これまで知られていなかった1774年ナポリ版による世界初録音》
グルックの名曲「オルフェオとエウリディーチェ」は1762年に作曲された歌劇。台本作者のラニエーリ・カルツァビージと共にオペラ・セリアの改革に乗り出し、オペラ改革理論を実践で示した最初の作品です。同年10月5日にウィーンのブルク劇場で初演され、音楽劇の改革理論に基づいて作曲されたもので、初演当時から大成功を収め、グルックのオペラの代表作となりました。1774年8月にパリのオペラ座での上演に際して改作された「パリ版」があり、バレエ曲やアモーレの最初のアリア、有名な「精霊の踊り」の場面が追加され、オルフェオ役はオート・コントルに変えられ、歌や器楽曲が増やされています。今回録音されたものはパリ版と同じ1774年に、ナポリ王宮で演奏された版によるもので、世界初録音となるものです。ウィーン原典版を基本としており、いくつかのバレエと合唱の削除、レチタティーヴォの短縮などによって、形式の簡潔さと表現の直接性が強調されています。カウンターテナー界でも異彩を放つジャルスキーのただただ深く透明感を湛える歌唱、バロック・オペラを中心に美しく切れのある見事な歌唱力で注目のアマンダ・フォーサイス、2017年読売日本交響楽団の「メシアン:アッシジの聖フランチェスコ」での天使役で美しく澄んだ声で話題となったエメーケ・バラート。そしてディエゴ・ファソリスの指揮によって、緻密な楽譜の読みと表現でこの名作に取り組んだ話題のアルバムです。
【収録曲】
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1774年ナポリ版)
【演奏】
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー:オルフェオ)、
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ:エウリディーチェ)、
エメーケ・バラート(ソプラノ:アムール)、
イ・バロッキスティ、スイス放送合唱団、
ディエゴ・ファソリス(指揮)、
【録音】2016年9月、2017年7月、 スイス、ルガーノ、Auditorio Stelio Molo RSI