レオンハルトとアーノンクールらによる数少ない合同演奏。ロココスタイルの前古典派への音楽を、当時の楽器と演奏法で録音した画期的なアルバム。

アーノンクールは当時の楽器配置を研究し、作品に鮮度を与えた演奏として名高いもの。クローズアップして顔の表情の喜怒哀楽をつぶさに描出しようとでもするような表現。彫りの深さやテクスチャーの明瞭な立ち上がりなど、活力に満ちた表現は現在においても新鮮！

フリードリヒ・グルダ、チック・コリア、アーノンクールとの音楽の「対話」による「美」が表現されたモーツァルトの協奏曲の決定盤。

初期ロマン派特有の淡彩の美しさを、アーノンクール特有の語法で見事に描き出したメンデルスゾーン。

徹底した楽譜研究と長年の演奏蓄積が結実した再録音。深い感動を呼ぶ名演！ 「この作品のもつカトリック的なものを表現する」ために混声合唱を起用したアーノンクール。そのドラマティックで彫りの深い指導に導かれ、合唱団＆ソリストが高密度で魂のこもった名唱を聴かせています。興味深いアーノンクールへのロング・インタビュー付。

「最もロマンティックな作曲家はモーツァルト」と話すアーノンクール。アーノンクールはモダン楽器オーケストラに当時の音楽語法取り入れた。伝統的な音をもつドレスデン・シュターツカペレとモーツァルトの音楽語法の融合によって生まれた「ハフナー・セレナーデ」。そして主兵CMWで演奏した、ユーモアあふれる「セレナータ・ノットゥルナ」も収録。日本語解説付。

強烈な演奏で驚かされた「モーツァルト：レクイエム」に続く録音だったもの。この曲でも彼が信頼するバイヤー版が基本でされ、幸福感と緊張感の対話によった名演。日本語解説、歌詞対訳付。

「愛らしい妖精が舞い、魔法の園が目の前に出現する…音楽における雄弁術は重要だ」と語るアーノンクール。初期ロマン派特有の淡彩の美しさを彼特有の語法で見事に描いた「メンデルスゾーン」。日本語解説、歌詞対訳付。

アーノンクールの超問題作です。ウィーンで1938年に初演され、20世紀最高の黙示録として再評価の進むフランツ・シュミットの大作です！モンテヴェルディを皮切りとする大規模宗教曲への一貫した取り組み、20世紀作品への最近の関心、そしてウィーン・フィル！鬼才アーノンクールの長年の「軌跡」と、充実を極める「今」が、最良の果実となって結実した意義深い録音！

1971年にテレフンケンと専属契約したアーノンクール。この時のヨーロッパ・ツアーの一環のオランダ音楽祭に出演した時のライヴ録音。各パート1人による小編成での演奏で、様々な描写を大胆に表現した当時の最も斬新な演奏。フラウト・トラヴェルソは、フリードリヒ大王が使用していたオリジナル。日本語解説付。

アーノンクールが唯一EMI（エレクトローラ）に録音した珍しい音源。レオポルト1世（1640-1705）は、もともとは聖職者になるべく教育を受けた人物だったが、熱心な音楽愛好家ということもあり、自ら作曲までおこなうほどの腕前の持ち主であった。さらに宮廷には楽団を置き、多くの音楽家たちを擁してもしていた。若きアーノンクールが録音当時ほとんど知られていなかった作品を引き出した、興味深いアルバム。日本語解説付。

《アーノンクールによる画期的解釈のブラームス》